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南乗鞍キャンプ場便りNO.15
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10月14日(月)にクローズを迎えた南乗鞍キャンプ場。営業期間中、存分に釣りをお楽しみいただいたフライ・ルアー専用池も、長い冬越えに入ります。私たちはこれから先、気温が下がり全面結氷するまでの間、魚たちに冬越えの体力をつけさせると同時に、美しいプロポーション作りのお手伝いをします。今回は、管理釣り場の現在の様子に加え、「冬越え」支度についてご紹介します。
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今年の夏は、異常ともいえるほどの猛暑に見舞われ、水温が上昇しすぎたため、魚たちも生死をさまようほどの辛い日々を過ごしました。夏には24℃にまで上昇した水温も、今では9℃まで下がりました。「水を得た魚たち」は今、釣り人もいない大きな池を悠々と泳ぎまわっています。日中は、浅瀬に出て「日向ぼっこ」をし、時折ユスリカなどを捕食しているのか、大きなライズもしています。これから先はハッチする虫もほとんどなく、厳しい冬越えに堪えることができる体作りをするため、最近では餌の量を通常の2倍に。徐々に太り成長していくニジマスたちは、まるで我が子を育てているような気分にさせてくれます。 |
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11月中旬になるとさらに冷え込みが厳しくなり、部分的に薄氷が張り始めます。下旬には、いよいよ全面結氷します。氷の上にエサを投下すると、マスたちは食べたいがために氷に何度もアタックし、頭をぶつける様子が観察できます。その姿は、とても滑稽です。そんなマスたちに申し訳なく思い、大きな石を投下して氷を割り餌を入れます。そのうちに彼らは大きな氷穴を自ら作り出し、無我夢中で餌をむさぼり食べます。その生命力には、圧倒されます。 |
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12月から4月中旬までは、歩いても割れない厚さの氷になり、彼らは氷下で生活することになります。自然解氷は4月下旬頃ですが、それではオープンまでに体力をつけられません。中旬になると私たちは、カヤックを操作して強制的に氷を割り、溶けやすい状態にします。大きな口を開けて待っている彼らのためなら、少々冷たくても我慢できます。 早速、半年ぶりに対面したマスたちにたっぷりとご飯を与えます。試し釣りをするとちょっと痩せてしまったものもいますが、大部分は中肉中背(もちろん大きなものも)、ヒレも体もきれいなマスに生まれ変わっています。半年のクローズ期間中に愛情をそそいで育てたレインボートラウトが、天然に限りなく近くなるのです。 |
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来シーズンもぜひみなさんにレインボーたちの、ファイトと美しさに感動していただきたいと思います。来シーズンの管理釣り場のオープンその他の詳細は、2003年4月頃にお知らせする予定です。どうぞ、お楽しみに! |
□レポート:南乗鞍キャンプ場 教室担当 播摩 和之 |
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