毎年、ご好評をいただいている冬の風物詩「ワカサギ釣り」。今年は釣果がもっとも期待される早朝、赤城山に昇り始める朝日と共に開催されました。
まずは朝日にきらめく氷上に各自、専用スクリューで厚さ60cm程の氷を掻き出し、自分の釣り場を作ることから始めました。氷に穴を開けた後、初心者の方はもちろん、経験者の方もより多くのワカサギを釣り上げようと、先生の実演をじっくり見つめて、釣るコツを真剣に学んでいたようです。
そして、いよいよ実釣へ。自分で開けた穴の前に座り、竿を柔らかく上下に動かし始めると「アッ」という声と共に糸を手繰り寄せてみると、早速奇麗なワカサギが氷の穴から顔を出してくれました。初めての方は先生の実演を基に魚へ誘いをかけてみるものの、竿先に伝わるワカサギの微妙なアタリに最初は多少の戸惑いを感じていたようです。時折、糸を手繰り寄せ、水面に近づいてくる仕掛けにワカサギが釣れていることを期待してみるものの、針には餌だけということもありました。イベント途中にスタッフの作ったアツアツの豚汁を口にして十分に体を温めた後、再びワカサギ釣りに皆さん夢中になっていました。
最初の頃は竿の動きが不慣れだった方も、いつしかタイミングをつかみ、奇麗なワカサギと対面し、その釣果を楽しんでいたようです。中にはなんと15cmにもなる3年かかって成長したワカサギをみごとに釣り上げ、「これは本当にワカサギ?」とその大きさに驚かれていました。お昼頃には参加者の方々が実際に釣り上げたワカサギをその場で天ぷらにしてサクサクした食感を味わったり、醤油付けしたワカサギを焼いて食べたりと、皆さん美味しい冬の味覚を満喫されていたようです。
今回は参加者全員が釣り上げるとまではいきませんでしたが、青空の下、氷上で新鮮なワカサギを食べたりと、一味違った冬の楽しみを十分に味わっていたようです。来年もこのイベントをぜひ開催したいと思っておりますので、またのご参加を心よりお待ちしております。
レポート/南乗鞍キャンプ場・教室担当 小林太一
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