音をたのしむ
- 2009年07月29日
みなさんこんにちは。田中です。
さて、南乗鞍キャンプ場では、8月1日・2日と、臨時イベントとして打楽器のワークショップを行います。
打楽器は歌と並んで、たぶん人間が一番初めに体験したであろう音楽なんですが、その種類や音色はそれはもう多岐にわたっています。打楽器奏者という人種は、家の中にあるものはとりあえず何でも叩いて音を出してみる、と言われていますが、音フェチなワタクシも、実は家の中にあるものとか、何でも叩いたり擦ったりして音を出してしまうクチです。
そんな音楽の根源ともいえる打楽器の楽しさを、マリンバデュオ「AZUAZU&YUKAPON」と一緒に打楽器で遊んで体験してみましょう。
世界中のいろんな打楽器に出会えるかも?
夜には「AZUAZU&YUKAPON」のマリンバ演奏もあるのでお楽しみに!
<「無印良品の家」のイベントでの演奏風景>
さて、キャンプ場ではすっきりしない天気が続いていますが、そんな日は雨だからと言ってガッカリする必要はありません。
晴れた日に比べて、すべての音が柔らかく聞こえる雨の日は「音を聴く」という楽しみができる日でもあります。
それに日本の山や森の美しさは、雨や霧がかった風景の美しさです(と、ワタクシは思っています!)。
いつもとは違った発見ができるかもですね。
日本人の音の感性は、日本の障子戸が育てたと言われています。西洋の石壁のように家の外と中を完全に遮断するのではなく、光と音が適度に家の中に入ってくる環境が、虫の音を楽しむなどの日本人独特の感性を育てたのでしょう。
虫の音なんかは西洋人には雑音にしか聞こえないそうですよ。
風鈴のように風の動きを音で聴いて涼を取るというのもそうした感性のひとつ。
布1枚で外と中を隔てるテントは、そんな障子戸で暮らしていたかつての日本人の音に対する感性を、ちょっと体験&想像してみるのにちょうどいいかも知れません。
ちょっと回りに耳を傾けてみるだけでもいろんな音があります。
・焚火が気まぐれに「パチリッ!」とはじける音。
・しっとりとした声で突然思い出したように鳴くカッコウ。
・顔のそばを高速で駆け抜けていく虫の羽音。
・雨の降り始め、ジャケットに「パスッ。パスパスッ。パスッ」と次々にやわらかい音を立ててはころがりおちていく雨音。
・ちょっとぬかるんだところを歩いたときの「フチュッ。フチュッ。」というコミカルな音。
・ちょっと雨が強くなってきたときにタープやテントを叩く「ダララララダラッ!ダララッ!」という、ちょっと上品とは言えないけれどアヴァンギャルドな変拍子を奏でる雨音。
・外に置いておいた鍋にに「ピチャッ。ピチッ。ピチョッ」と跳ねて踊る雨音。
ちょっと耳を澄ますだけでいろんな音が発見できますヨ。
みなさんもおもしろい音を発見したら、教えてくださいね。