キャンプ場であった怖い話~サニタリー棟の電気を点けたら消しましょう
- 2022年09月24日
最近暗くなるのが早くなってきましたね、南乗鞍のおぐまです。
1,600mの位置にある南乗鞍キャンプ場は、夜になると真っ暗になります。
それこそ、雲と霧に覆われている夜なんて光のない闇です。
本日は そんな南乗鞍キャンプ場であった出来事をお話しします。
※この記事には一部残酷な描写が含まれますので、苦手な方はご注意ください
その日の夜は台風の影響もあり、心なしか風が強く吹いていました。
キャンプ場では22時になるとスタッフがサニタリー棟の消灯に回ります。
(風ちょっと強いな)
なんて考えながらサニタリー棟へ向かいます。
闇の中に煌々としているサニタリー棟。
(これだけ明るいとサニタリー付近のお客様は眠れないんじゃあないだろうか?)
そんな印象を持ちながらサニタリー棟に入ります。
シンク側は電気がついていて、トイレは電気がついていません。
シンクでは灯りに誘われたのか、床にはアイドル蛾(モス)のヒメヤママユが散乱しています。
虫は灯りに寄ってくるので、闇の中にこれだけ明るい場所があれば寄ってくるのも納得です。
さて、トイレのつまりチェックをせねばなりません。
懐中電灯で照らしながらトイレのつまりチェックのために男子トイレのドアを開いた、
その時
男子トイレの壁の、私の、目線の高さに、拳大の、黒い塊が。
思わず持っていた灯りで塊を照らします。
するとその塊が動き
こちらに向かって飛んでくるではありませんか。
悲鳴を上げる私。
上昇する塊。
後ろに一歩思わず下がった瞬間、足元で
ぷちり
と音が。
え、ぷちり?
ぷちりって何よ??
と若干の嫌な予感を感じながら足をどかし、おそるおそる足元を照らすと
つぶれた ヒメヤママユ(オス) が。
再度悲鳴を上げる私。
気持ちを落ち着かせてから天井の灯りを点けると、その正体はコウモリでした。
よく見ると食いちぎられたヒメヤママユもいます。
もともとはここで食事をしていたのでしょう。
夜間のサニタリー棟の灯りに誘われた大量のヒメヤママユ、そしてヒメヤママユを追いかけて迷い込んだコウモリが男子トイレに閉じ込められたんですね。
サニタリー棟の電気がついていたばかりに起こった悲劇の玉突き事故でした。
悲劇を起こさないためにも、サニタリー棟の消灯にご協力をお願いいたします。