研究テーマ

H&B おうちポーチについてのアンケート結果報告

1 H&B おうちポーチについてのアンケート結果報告

化粧品や救急用品、その他趣味用品の小物収納について、現状や問題点をアンケートで伺ったところ、1922人の方から回答をいただきました。ここにその内容をご報告し、その結果を商品開発に生かしていきます。
アンケート結果より、いくつかサンプルをつくりました。実際にお使いいただき、ご意見を伺いながら完成度を高めていけたらと考えております。このアンケート報告の最後にモニターについて説明しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。

[1]化粧品の収納について

家庭での化粧品の収納は、メインは定位置に置いていて必要な分だけ持ちだせるようにしている人が45.8%で多数派です。化粧品を入れているものはポーチやバックなど布帛製のものが最も多く56.1%、次いで箱やカゴなど46.3%、専用の家具や棚を使っている人が43.9%です。

化粧品の収納について

N=1922

N=1922

化粧品を移動するときに入れているものは、化粧ポーチタイプが多く68.7%、深型のメイクボックスタイプを使っている人はわずか11.0%でした。移動するときには必要最小限の化粧品を手軽なポーチに入れている様子です。

移動するときにいれているもの

N=1295

化粧品類の収納について問題点を聞いてみました。整理しにくい(68.5%)、汚れても洗いにくい(50.7%)、取り出しにくい(40.0%)が主な問題点です。化粧品類の収納に欲しい機能は、まず汚れたら拭いたり洗ったりできること(65.6%)、ポケットが使いやすく配置されていること(53.4%)、中身が見やすいこと(49.0%)が上位に上がっています。

化粧に必要なものは基礎化粧品、メイクアップ用品、様々な道具類と多種多様、サイズもいろいろです。「たくさん入れば入るだけ、何かものを入れてしまい、結局取り出しにくくなる…。」ということにもなりがちです。中身が見やすいもの、小分けできるもの、中の仕切りは自由の高いものという要望が高くなっています。

化粧品類の収納用品 問題に感じているところ

N=1922

化粧品類の収納用品 欲しい機能

N=1763

化粧品の収納に関するフリーアンサーを見てみましょう。
パウダーや紅などで汚れやすいのに、現状の商品には洗いにくいものも多いようです。
小物入れの工夫があること、中身が見やすいように立てて入れられること、これらのご要望はフリーアンサーからも読み取れます。また、化粧品入れは軽やかなデザインのものが欲しいというご意見もありました。

化粧品の収納に関するフリーアンサー

汚れたら拭いたり洗ったりできること

  • ケースが洗えるものだと便利!乳液とかさわった手で出し入れするからついケースに触れて汚してしまうし…直ぐに手を洗えばいいのかもしれないけど面倒だし…。

    (女性・40代前半)
  • ボックス型のナイロン生地のコスメボックスは、ホコリが溜まってきてしまい、触るのが嫌になってくる。黒だと余計にホコリが目立つ。底のほうに小物が落ちても、見えにくい。

    (女性・40代前半)

小分けできるポケットや仕切りがあるとよい

  • 毛抜きは見つかりにくいので、アイライナーやアイブロウペンシルを立てている容器の縁に引っ掛けるような感じでぶら下げています。

    (女性・30代後半)
  • 小分けできる仕切りが移動可能なもの

    (女性・40代前半)
  • 口紅やブラシやチップなど立てておきたいものと、ファンデーションやアイメークなどあまり立てたくないものとがあるので、仕切りの多い鉛筆立てと底の浅い引き出しを併用しています。

    (女性・40代前半)
  • 物を厳選するのが一番大事。立てて収納すると取りだしやすい。その際、さらに小さいケースに分類するとすっきりする。たとえば、1、ファンデ、チーク、アイブロウなど平べったいケースに入ってるもの、2、ツイザーやはさみ、アイブロウブラシ、マスカラなど細長くて細かいもの、3、その他化粧水、日焼け止めなど大き目の縦長のもの、、、という感じ。

    (女性・30代後半)

重ねない。立てて入れると何が入っているかわかりやすい

  • 基礎化粧品もメイク道具も重ねると取り出しづらくなり、使わなくなり。。。

    (女性・40代後半)
  • すべてのものを縦に置き、開けたときに何がどこにあるか見渡せるように入れています。

    (女性・30代前半)

軽やかなデザインのものを

  • 色は数色展開してほしいです。種類によって分けて入れたいから。

    (女性・40代前半)
  • また以前無印のメイクボックス使っていましたが、あまりに黒でさびしくなってしまいました。

    (女性・40代前半)

こんな場面も

  • それには、あるていどの大きさがあり蓋を開けると鏡になってて、子供の目を盗み,又寝てる時に持ち出してどこでも化粧出来るもので置いておいても子供に安全なもの。

    (女性・60歳以上)
  • 特に寒い冬に、こたつに入ってメイクをしたいので、そのまま移動出来たら便利。

    (女性・50代前半)

[2]救急用品の収納について

救急用品はいつも決まった場所に置いている人が大多数です(69.0%)。入れている場所は、専用の家具や棚・ケース(51.8%)、箱やカゴなど(49.6%)です。
移動して使うニーズは少ないのですが、救急用品の収納の問題点を聞いたところ、問題ない人が17.0%いるものの、整理しにくい(59.6%)、取り出しにくい(35.6%)、持ち運びにくい(21.7%)デザインが好きではない(18.9%)と、もっと上手に収納したいと思っている人が多いことがわかりました。
救急薬品は怪我をした時などにさっと取り出したいし、怪我人の側に持って行けると便利です。病院で処方される薬や常備薬などは、使用期限が管理しやすくいように、パッと見てわかるようにしておきたいもの。家族が多い場合は個人別になっていると管理しやすく、また、衛生的に、遮光して保管など救急用品ならでの配慮も必要です。

救急用品の収納について

N=1922

N=1922

救急用品の収納用品 問題に感じているところ

N=1922

救急用品の収納用品 欲しい機能

N=1596

救急用品の収納に関するフリーアンサー

救急用と常備薬は区分けしたい

  • 基本的には置き型で、緊急時にサッと必要な一部だけ持ち出せるような、中で区分けが出来るものがあったら良いと思う。

    (女性・30代後半)
  • 救急用品と常備薬とを別容器でかつセットできるような形状ならスッキリしてよいと思う。

    (女性・50代前半)

衛生的に保管したい

  • コンパクトさで考えると何かと一緒に入れることになるので、衛生面で仕切りやフタなどをつけてほしい。家に置く物では、何があるか忘れがちなので中身が見えやすいものがよい。たとえば、開けたら一目瞭然というような。周囲が見えるとインテリア的によろしくないのと、保管上、光を遮る方がよいものもあるので、ふだんはみえないほうがよい。

    (女性・40代前半)
  • ハサミやピンセットなどが衛生的にしまえるもの。

    (女性・30代前半)

見つけやすいように 管理しやすいように

  • チューブタイプの薬や風邪薬などの内服薬もありますので、取り出しやすく見つけやすいように、内部だけは透明であると良いかと思います。

    (女性・30代前半)
  • 薬の使用期限って案外すぐにやってくるので管理しやすいものや、一目でどんな種類の薬か…わかるように。

    (女性・30代後半)
  • 中身が見えやすく、定期的にチェックしたくなるようなものを作ってほしい

    (女性・20代前半)
  • 一般的な救急箱は小さくて深いです。薬を見渡せるよう浅型が欲しいです。今、ないので無地のブリ材のかごを使用しています。

    (女性・50代前半)
  • 内蓋にでも、救急箱に入っている薬などのリストがあり、使用期限が記載できるようにしてほしい!頻繁に使うものではないので、いざというときに期限が切れてしまっていて困ったことがある。

    (女性・20代後半)

[3]趣味用品の収納について

今回は趣味用品という大きな枠で伺いました。いつも決まった場所に置いている(55.8%)ものの、制作場所が変わると道具類も移動したい人も(44.2%)いました。移動して使うニーズは低くはありません。
趣味用品は箱やカゴなどに入れている人(60.1%)、専用の家具や棚・ケースに入れている人が(52.9%)で、ポーチやバックなどはあまり使われていないようです。
ここでは、裁縫用品と工具に焦点を当て、フリーアンサーから個々のニーズを探ってみます。

趣味用品の収納について

N=1922

N=1922

趣味用品の収納用品 問題に感じているところ

N=1922

趣味用品の収納用品 欲しい機能

N=1591

裁縫道具収納に関する要望(Q16)

裁縫道具は細かいものが多く、針などきちんと管理しないと事故につながってしまいます。今使っているものは、お菓子の缶や学校で使っている裁縫箱、木製や籐製の裁縫箱などとさまざまですが、入りきらない、ごちゃごちゃしやすい、重くて持ち運びに不便、など満足できるものはなかなかないようです。
裁縫道具は趣味用という訳ではないが、ちょっとした縫い物やボタン付けなどに、移動して使えたら便利というご意見もあります。裁縫道具収納に関するフリーアンサーをみてみましょう。

裁縫道具収納に関するフリーアンサー

なかなか満足できるものがない

  • 木製のソーイングボックスを使用しており、デザイン的に気に入っているので多少の使いにくさは我慢できるが、容量に限界があり副資材などがバラバラに収納されている状態。なかなか場所がとれないので、ソーイング用品用の引出家具などは置きにくく、悩んでいる。

    (女性・30代前半)
  • ちょっとした、縫い物(ボタンつけ等)に必要なものを手提げかごに入れているが、専用のものではないので使いにくい。いわゆるソーイングボックスという、木製の物も持っているが重くて持ち運びに不便。丈夫なナイロンか布でまわりがファスナーつき、手提げ付き、中には仕切りつきが嬉しい。

    (女性・50代前半)
  • 現在使用中の裁縫箱は、定番の籐で編んだものですが、以外に大きいだけです。もっとシンプルなデザインのもので、糸など細かなものも、きちんと収納できるものを作ってほしい!

    (女性・50代後半)
  • 小学校の裁縫箱を使っているが、深さが足りないのと小さなものが整理しにくく使いづらいです。特に深さが足らないにもかかわらず、中が2段に分かれているのでミシン糸など入れると箱が閉まらず浮いた状態になります。糸などが収納しやすい方法があればいいなと思います。

    (女性・30代後半)
  • 良くある、引き出しがあって、ふたにも収納出来るタイプの裁縫箱ですが、縫い針の何本かに糸を通したままにしているので、その部分だけふたの付いている状態でさっともちはこべると便利だなと思います。

    (女性・50代前半)
  • 裁縫道具の収納に困っています。専用の裁縫箱がいるほど本格的ではないけれど、針やハサミやゴムや紐、ボタン、ワッペン、生地などあるので、お菓子の缶や、瓶、手提げ袋に分けて入れてそれら全部をホコリがつかないように衣装ケースに保管している状態です。見た目も取り出す時もすっきりしないので、困っています。手つきが便利そうですが、しまう時は手の所が畳めてフラットになると、しまいやすいかな。

    (女性・30代前半)

仕切りの工夫を

  • 裁縫道具は細かいものが多く、ごちゃごちゃしやすく、更に糸など絡まりやすかったり、ハサミ類もあるので、とにかく仕切りが多いものがほしいです。

    (女性・30代後半)
  • 裁縫箱は、中身が見えない方がいいけれど、区分けしやすく可動式のしきりがあるといいなと思います。

    (女性・40代後半)
  • 細かく雑多なものが多いので、捨てられず、またいつか必要と増えていく一方なので、ある程度の大きさがあって、スタッキング可能なボックス(内部に仕切り付)があれば、洋裁が趣味の私にはいいかなと思います。

    (女性・40代後半)

しっかりした蓋が必要

  • 裁縫箱(小、中学校で使用しているもの)はただふたがあるだけなので下へ落とすとふたがとれ中身が出てバラバラになるので、しっかりしたふたで中身がしっかり固定されるものがほしい(小、中学校で使用している裁縫箱)

    (女性・60歳以上)
  • 裁縫道具は子供やペットが触れない場所に置かないといけないので、持ち運びしやすいだけでなく「普段は閉じているけど片手でも開けやすい」みたいな配慮があるとうれしいですよね

    (男性・30代後半)

これは便利

  • 無印の持ち運べるナイロンメイクボックスは、持ち運びやすく軽く、ブラシを挿す場所にチャコペンやピンセットやリッパーを収納でき、ポリプロピレンメイクボックスの底の浅いものにボダンなど、深いものに糸を入れて収納できるので便利。

    (女性・30代後半)
  • 基本セット(布ばさみ・糸切りばさみ・針刺し・基本糸)は布製の筆箱に収納しています。布ばさみも入れる事ができ意外と便利です。ちょっとした時にさっととりだして作業にとりかかれます!

    (女性・30代前半)

工具類の収納に関する要望を見てみると

最低限必要な工具としては、金づち、ペンチ、のこぎり、カッター、ドライバー、はさみ、キリ、メジャーの他、ネジくぎやワイヤー類でしょうか。総重量を支える頑丈さが要求され、鋭いものもあるので、布帛品では無理があるようで、素材を広げて考える必要があることがわかりました。

工具収納に関するフリーアンサーー

  • 工具類を入れる箱は頑丈で中身の分類がしやすくて、かつ見つけやすいものが良い。

    (女性・30代後半)
  • 工具箱に限定して、ブリキや、プラスチック製の工具箱はあるが、それに変わる新しい素材で無印らしいスッキリシタものを作って。工具は、色々の大きさがあるので、小さいもの、長いもの、色々と考慮して下さい。

    (男性・30代前半)
  • 工具は工具入れに入れているので問題はないが、釘やねじなど細々したものが増えてきたので、見やすくまとめたいと思っている。

    (女性・30代後半)
  • ステンドグラスをやっています。工具、道具が多いうえ先が尖ったものが多く市販の収納ポーチ等では強度に問題があり使えません。帆布のようなものでくるめると持ち運びも楽です。風呂敷の用なサイズに引っかけやポケットがついていたらたたみながらくるくる丸められて落ちる心配もないし使う人の自由度が高いですよね!

    (女性・50代後半)
  • 重い工具なども軽く運べる

    (男性・50代前半)
  • 仕切りが収納物にあわせて変えられるのがいいです。マニアックな工具箱みたいにひとつの箱が数段に分かれているけれど、まとまって移動しやすいものがいいです。これも色んな高さや大きさが好きに組めると最高!!

    (女性・40代前半)
  • 売っている物はサイズがまちまち。特にのこぎりなどは入るサイズをさがしてしまう。工具箱の定番品はドライバーや金槌のこぎり、ペンチなども収納用品にセットされているとうれしい。

    (女性・40代前半)

[4]回答者プロフィール

回答者の年齢は30代が42.6%、40代が32.5%で、あわせて75%と、30~40代が中心年齢です。92%は女性、男性は8%といつもより少なめです。家族構成は配偶者のいる人が69.1%で、こどもがいる人は45.4%と、ファミリーの為の小物収納のご意見が多く寄せられたと考えられます。

  • 回答者の年代

    N=1922
  • 回答者の性別

    N=1922
  • 回答者の働き方

    N=1653
  • 回答者の同居家族

    N=1922

[5]まとめ

家の中を移動して使うことが多いのは化粧品、裁縫道具・工具などの趣味用品、救急用品の順でした。化粧は、「子供の目を盗んであるいは寝ている間にささっと化粧する」とか、「寒い冬にはコタツでメイク」など、必要なものを移動できるようにしておくと便利なようです。救急用品は持ち出す場面は多くはないのですが、薬の保管・管理がしやすいものが望まれています。しかし、なかなかぴったりした商品はないようです。
趣味用品は、移動して使う場面も多いようですが、DIYから裁縫、ガーデニングと幅が広く、さらに用途に絞った研究が必要で、次の商品開発の課題としたいと思います。

化粧品、救急用品は種類が多く、サイズも様々で、きちんとした状態を保ちにくいという共通点があります。
・整理しやすく、中身が見やすいように立てて入れられること
・汚れが付きにくく汚れたら落としやすいこと
・軽やかなデザインのもの
・ポケットや仕切りに工夫のあるもの
など、ご要望もオーバーラップしています。そこで今回は、化粧品、救急用品に焦点を当てた「おうちポーチ」のサンプルをいくつか作ってみました。
実際にお使いいただき、さらにご意見を伺いながら完成度を高めていきたいと考えております。モニター条件をお読みになり、ふるってご応募ください。

[補足資料]

H&B おうちポーチについてのアンケート結果一覧(PDF:351KB)