日本の住宅における断熱性能の水準は低く、中古物件の約9割が性能不足と言われています。この状況を変えるべく、私たちは2015年の「MUJI INFILL 0」発売以来、マンションや団地の性能向上にこだわってリノベーションを行ってきました。
住む人の快適性はもちろん、環境配慮の観点からも、高断熱・高気密の住まいを求める声がますます高まる今、新たに誕生させたのは、断熱性能をさらに向上させたZEH水準のリノベーションです。
高性能断熱材とインナーサッシを組み合わせ、新築マンションを超える快適な空間を作ります。
ZEH水準とは
高い断熱性能や省エネ性能の備わった住宅に太陽光発電システムなどの発電装置を備えた住宅は「ZEH」(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)と認められ、発電装置は設置していないが高い断熱性能と省エネ性能を備えた住宅は「ZEH水準」と認められます。
政府は、2030年以降すべての新築住宅に「ZEH水準」を義務化することを目標にしています。
ZEH水準リノベーションによって電気代を38%削減。10年生活した場合リノベーション前との差は約118万円となります。
※モデルプラン(70.15㎡)の試算による
※電気代の予測は、一定の前提条件のもので算定する仕組みとなっているため、算定結果は実際の電気代とは必ずしも一致しません。
断熱等性能等級
一次エネルギー消費量等級
MUJI INFILL 0 ZEHでリノベーションを行うことによって、新築基準を超える高い断熱性能を実現。
「断熱等性能等級」では国の定めるZEH水準と同等の「等級5」、省エネ性能を示す「一次エネルギー消費量等級」では最高の「等級6」を獲得します。
性能を高めることで、人にも環境にも優しい、永く使える住まいを作ります。
断熱材の厚みを1.8 倍に
断熱材には、最高水準の0.020W/(m・k)の断熱性能を実現する「フェノール樹脂断熱ボード」を採用。これを既存の断熱材の内側に取り付けることで、高い断熱性能を確保します。
ZEH水準仕様では、断熱材の厚みを通常仕様の1.8倍とすることで、更に断熱性能を高めています。
Low-E 複層ガラスを標準採用
窓は室内で熱の出入りが最も多く、外気温の影響を受ける大きな原因となります。MUJI INFILL 0では、既存の窓の内側に樹脂製インナーサッシを取り付けることで気密性を飛躍的に高めます。
さらにZEH水準仕様では、インナーサッシに、2枚のガラスで中空層をはさんだ「Low-E複層ガラス」を採用することで、気密性に加え保温性も高めています。
国の基準に沿った温熱計算を全棟実施
構造や素材だけでなく、空気の質によって家の性能は決まります。
室内の快適性や省エネ性能について、個人の感覚ではなく、一軒一軒数値化して確認する温熱計算を全棟実施しています。
一軒ごとに立地条件や周辺環境に合わせ、日射取得と遮蔽をシミュレーション。そこから生活スタイルや暮らし方に合わせた快適な室内環境のアドバイスを行います。
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無印良品のリノベーションが対象とするマンションは耐震性が確認された「新耐震基準」を満たす物件のみ。中古でも安心して住んでいただくための、リノベーション基準です。
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高い断熱性を活かして、長い廊下や余分な部屋がない、広々とした空間をおすすめしています。無駄な空間がないため、季節を問わず部屋中が快適で、限られたスペースを最大に使うことができます。
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MUJI INFILL 0では、物件のサッシや構造躯体以外、すべてをとりはらってから施工を始めます。見えない配線・配管や、床壁天井の下地部分から作り直すことで、暮らしの安心につながると考えています。