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南乗鞍キャンプ場便り NO.7
 
キャンプ場へのアクセス道のAサイト付近に落葉小高木の「スモモ」の木があります。 近づくとほのかに甘い香りを感じます。この木は春にかわいい白い花を咲かせ、通常だと果実は7月頃に熟しますが、この高原では標高が高いためか、もう少し遅めの8月末頃です。このスモモの実を収穫し、果実酒を作るのも有名ですね。また秋ぐちには、人気のない森の奥で、このスモモの実を熊がよく好んで食べるようです。 次に高原全体に生えている白樺の木をご紹介します。皆様もよくご存知のこの白樺、やはり高原の林を代表する落葉高木です。この白樺、またの呼び名を「シラカンバ」ともいい 、高さは10m〜20mにもなります。今、ここぞとばかりに葉を勢いよく伸ばし始めて 高原を緑に包み込んでくれています。
白樺の林からもう少し森の中の湿気のあるあたりには、これもまたかわいい小さな花が足元に咲いていました。名前を「シロバナエンレイソウ」、または「ミヤマ(深山)エンレイソウ」ともいいます。字のごとく「深山」という奥深いところにあるということからの名前です。葉の間から白い小さな花びらが3枚咲いているのが特徴です。私が見た時もほんとにうっかりすると足で踏みつけてしまいそうなくらいの大きさでした。
最後にこの高原を代表する山菜をご紹介します。それは「ワラビ」です。子の原高原は昔からワラビがよくでることで知られています。 これから徐々にシーズンを迎えます。 日当りの良いところで私はワラビを見つけましたが、そういう所を散策するのは気持ちがいいものです。 そんなところもワラビ採りの人気の秘訣かもしれませんね。 このワラビ、おひたしにしたり、煮て料理をするのも有名な食べ方ですが、 私も早速、“初物”をいただきました。採ったワラビを、あく抜き作業。木灰をかけてたっぷりの熱湯をワラビがひたるまでそそぎ、落とし蓋のような物をして一晩おいて、翌日さっと水にさらして後はそのまま2〜3cmに切ってから、軽く醤油とかつお節であえれば一品の出来上がり。夜の晩酌の一品で頂いたという具合でした。皆様も一度お試しください。
次回は前回にご紹介しました「昔を食べる会」のレポートをお届けします。
●撮影日:5月19日(土) 20日(日) ●天候:19日(曇り) 20日(晴)
●気温:両日共 最低5℃〜最高22℃ほど
スモモの花   白樺
 
シロバナエンレイソウ
(ミヤマエンレイソウ)
  ワラビ
 

レポート:南乗鞍キャンプ場スタッフ 小林由和



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