MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
トークイベント「住まいレポーターと確かめる団地の魅力」

※このレポートは、2019年1月14日に無印良品 グランフロント大阪 Open MUJIで行われたトークイベントの模様を採録しています。

住まいレポーターによる団地の間取紹介1:アーリーの場合
豊田
ここからは「住まいレポーターによる団地の間取紹介」について、お話させていただきます。
最初はアーリーからお願いいたします。
アーリー
現在31歳になるのですが、29歳の時に大阪の新千里東町団地のMUJI×URのお部屋に入居しました。入居のタイミングで婚約者と同棲をスタートしたので、2人暮らしです。
田宮
ここで私から新千里東町団地の基本情報をご紹介させていただきます。
約1,300戸の住戸数を持つ広大な団地で、現在一部建て替えを行っています。千里中央駅のそばにあり、交通利便性に優れており、いくつかの広場を囲むように住棟が建つ「囲み型配置」という設計で共用部が非常に豊かです。
また、かつては万博のコンパニオンさんが宿舎として住んでいたこともありました。ちなみに千里ニュータウンにはURの団地が9つ・総勢9,000戸ほどあり、その中で2番目に大きな団地となっています。
豊田
アーリーは実際に新千里東町団地のMUJI×URの部屋に暮らされて、どのように感じていますか?
アーリー
森のような公園の中で暮らしている感覚になります。千里中央駅から木々のトンネルを進むと団地が現れます。その雰囲気がとても良くて。住棟と住棟の間には遊具付きのプレイロットがあり、子どもたちが楽しそうに遊び、平和な空気に包まれています。
入居前まで団地に対して硬いイメージを持っていたのですが、住んでみるとイメージが変わりました。例えば、住棟の壁面にこういった優しいイラストが描かれているんです。出勤時に見上げて、ほっこりした気持ちになっていました。
豊田
アーリーが住んでいたのは、MUJI×UR Plan24という間取りです。54.14m²なので、お二人で暮らすには少し広く感じるサイズかもしれませんね。
アーリー
そうですね。リビング・ダイニングキッチン・寝室と、それぞれ広々と使うことができました。
5階に住んでいたので、豊かな緑を見おろすことができました。風通しが良く、北側と南側の窓を開けると涼しい風が部屋をくぐりぬけていきます。陽当たりも良く、部屋でのんびりくつろいでいたこともありました。間仕切りやふすまも取り除いているので、空間の開放感や一体感が心地よかったです。
豊田
5階とのことですが、エレベーターはありましたか?
アーリー
いえ、団地はエレベーターがないところが多いですが、新千里東町団地も同様にありませんでした。
入居前は少し懸念していたのですが、慣れてしまえば日常的な運動になりますし、苦に感じることはなかったです。
豊田
麻畳の使い心地はいかがでしたか?
アーリー
とても良かったです。寝そべってくつろげるだけでなく、洋風の家具にもマッチするので、家具選びが楽しかったですね。家具は全て無印良品で買い揃えたのですが、どれもしっくりきました。
あと、持出しキッチンが快適でした。キッチン台が広いため、購入した食材をどさっと置いて、そのまま調理が始められます。広々として明るくて、料理をするのが楽しかったです。
豊田
キッチンの背後にある小天井はいかがでしたか?
アーリー
突っ張り棒を使って棚をつくりました。自分好みの大容量の収納スペースが完成して、使いやすかったです。キッチンとダイニングとの緩やかな間仕切りにもなったので、大変良かったですね。
豊田
水まわりはいかがでしたか?
アーリー
一新されていたので清潔で快適でした。洗面台はキッチンと同じ材質で、さっと拭いて汚れを取ることができ、掃除が楽でした。白を基調としているため、入居前は汚れが目立つかなと心配していたのですが、汚れに気付いたらさっと拭くという習慣化ができ、逆に良かったと感じています。