MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
高島平団地リノベーション完成 ここだけの話 2014

※このレポートは、2014年1月10日に東京エコッツェリアで行われた、パネルディスカッション式のトークイベントを採録しています。

土谷
次に、MUJIxUR団地リノベーションプロジェクトの部屋に、実際にお住まいの方々の写真を見ていただきます。
土谷
こちらは、泉北茶山台二丁団地のTさんです。おふたり暮らしです。非常にモノが少ないです。
キッチンとカウンターは直角に配置され、お二人は並んで食事をするとか、外の景色を眺めながらの食事は気持ちが良さそうです。時折うぐいすの声が聞こえるとか。台所にある収納も最低限で、大変厳選されています。ものを持たない暮らしを徹底されています。
土谷
ただものがないということではなく、一方ではこだわる部分もお持ちです。コーヒーや紅茶にこだわりをお持ちで、コーヒーは毎回豆をひいていらっしゃるとのことです。
土谷
こちらは、新千里西町団地のSさん。新婚さんです。こちらの方は、お寺の副住職をされているということでした。
こちらも、非常に物が厳選されているなと。いろいろお話をうかがうと、前の住まれていた住宅から持ってこられたというものもありますが、1つ1つのものを「この空間に合うのは何かな」と考え、楽しみながら家具屋さんで探したり、自分でつくられたりしています。
土谷
無印良品が非常に好きだというお客様だったのですが、好きといっても全部が無印良品だと、それはそれで、ちょっと気持ち悪いので、ラックとか、板とか棚といったものは自分の目線で、無印良品以外の物を選んで、上手くコーディネイトされていらっしゃいました。
キッチンは、対面でテーブルとキッチンをくっつけて、全体的に広く使われていらっしゃいました。基本的に食事はここではせず、麻畳の敷かれたリビングで食事をするという暮らし方をされていました。
土谷
こちらは、新千里西町団地のひとり住まいのAさんです。この方は、ワンルームマンションから引っ越してこられましたが、この方も、ものが少ないです。この団地は静かで緑が多く気持ちがいいので、ついつい休みの日に家にいることが多いとおっしゃっていました。
キッチンにはハイチェアーをセットしています。近くにはインテリ雑誌がおかれていて、インテリアへの興味の高さも伺えます。 レンジフード脇につり下げられた料理道具も使いやすそうです。
土谷
部屋の中には見事というほど物は置かれていません。
リビングにはなにも置かずに、使い込まれたカリモクのラブチェアーが置かれていました。仕事やネットもここで行うとか。書類はしっかり白で統一された段ボールの箱に収まっています。