


MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
高島平団地リノベーション完成 ここだけの話 2014
※このレポートは、2014年1月10日に東京エコッツェリアで行われた、パネルディスカッション式のトークイベントを採録しています。
- 土谷
- ありがとうございました。
無印良品が今、取り組んでいるのは家だけではなく、時代をつないでいく、またはコミュニティと人と人とをつないでいく、そういう昔からあるものを大事にしていくという暮らし方を、もう1回考えていきたいということで、このプロジェクトを続けています。「団地再生物語」と「千里青山台団地物語」、それから「千里シェアルーム大使の住まいレポート」と続いていきます。
ということで、時間になってしまいました。最後に一言ずつお聞きしたいんですけどね。このリノベーションをやってみて、リノベーションの魅力って何ですかね。 - 豊田
- リノベーションは賃貸と分譲だと考え方が違うと思っています。例えば、分譲のリノベーションは、リノベーションする前の物件は中古になる場合が多いです。それを買おうとしたときに、新築より安く買えるので、価格をかなりおさえることができます。その、おさえた費用で、自分の好きな暮らしにお金を掛けることができます。料理が好きな方だったら大きなキッチンを入れたりとか、自転車が好きな方は自転車を持てるような大きな土間をつくってみたりとか、そういった自分の暮らしに合わせて内部を変えることができるっていうのが一番の魅力かなと思います。
- 水井
- 賃貸では、URがリノベーションした物をお客様に見ていただいて、気に入ったら入居してもらうというスタンスになっております。なので、我々としては、どのターゲットをどんな風に捉まえてやるのかということに、考えをまとめていかなきゃいけないです。今、豊田さんが言われたように、生かすところと新しくつくるところにメリハリをつくる必要があるので、いろいろな個性の出ているものがやりやすいです。新築は、オールマイティーでいかないとお客様が、中々入らないのはあるかもしれないんですけども、リノベーションであれば、ターゲットを狙って、これだけ頑張ってやっちゃうっていうのが、うちの会社の中でも若干、通りやすいっていうのがあります。リノベーションの新しい物を加えて、古い物に勝つということで説得力があるような、そんなことがありますね。
- 土谷
- なるほど。新築ならできないことが、リノベーションならできると。
いろいろとお聞きしたいこともあると思いますが、ぜひ実際に物件を見ていただけたらいいなと思います。 - 水井
- 2014年1月25日(土)からモデルルーム公開と入居募集を開始させていただきます。応募終了後、2月中旬に抽選をさせていただいて、一番早い住戸からだと2月下旬くらいから入居ができるようになります。後は、気になる家賃の方ですけども、URのホームページで公開しています。
- 土谷
- ということで、時間になってしまいました。ご質問ある方を受付ます。
- 参加者
- 今日はどうも、詳しいお話、ありがとうございました。1点だけ気になったのが、小天井が下がってるものに突っ張り棒をしたとき、どうなっちゃうのかなっていうのが少し気になりました。小天井って吊ってあるだけなので、その金具と金具のちょうど間のところに突っ張っちゃったらバキっと壊れてしまうイメージなんですけど、そうはいかないですか。
- 豊田
- この材料の、厚みが18mmの積層の木材です。18mmあると結構な強さがあります。それと見えないんですけども、上に木を流していて一体的にみんな固めて、そこから吊っているという形になっているので、剛性は結構あります。従って100kgも出されたら駄目だと思いますけど、10kgや20kgであれば全然問題ないかなという風に思っています。
- 参加者
- そうですか、ありがとうございます。
- 土谷
- リノベーションっていう魅力というのは、今の時代の中で、今まで捨ててきてしまった物の価値を、もう一度、見つけるような作業なのかも知れません。ゲストの彼らの千里シェアルームのように、日本の暮らし方、若い人達の暮らし方が変わってくる中で、実験的ではあるけれども、彼らがどんな暮らし方をするのかは、リノベーションをどうするのかということと、実際 すごく似ているような気がします。
URと無印良品のリノベーションが、時間を紡いでいって、そしてコミュニティをつくり直していって、そして、自然というものに、どうつながっていくかっていうことを、ぜひ、体感してもらえたらなと思いますので、モデルルーム、ぜひ、行っていただきたいと思います。入居しなくてもいいですから、見に行ってリノベーションのあり方、その完全に完成させない、でも住んでいく楽しさを味わっていただけたらなと思います。
本日は、どうもありがとうございました。
