研究テーマ

三輪車座談会

5 三輪車座談会

「大人が舵を取れる押し棒が付いていれば、より安心させて乗せられるのに。」「三輪車は兄弟で使うことも多いので、丈夫で部品の交換もできるとうれしい。」「ペダルが軽く漕ぎやすいもの。」「シンプルなデザインは変えないで欲しい。」などなど、お寄せいただいた声を大切に三輪車の開発が進んでいます。
試作車ができ上がってきましたので、対象年齢のお子さんにも乗ってもらいながら、商品化前の座談会を(社内で)開きました。参加してくれたのは、2才~5才の子供を持つママ達と2歳6ヶ月のチコちゃんです。

ペダルを漕いだりできなくても乗れるように、押し棒に舵取り機能を付けました

2歳6ヶ月(90cm)のこの子は三輪車は初めてです。試作車には大変興味を示しさっそく乗ってくれました。でもまだ慣れてないためかペダルは漕げずハンドル操作もできません。後ろから押そうとすると、「自分で!(漕ぐ)」と意欲的。
こういう場合は、前車輪をロックする機能を付けてましたので、ロックするとべダルがフリーになり(ギアから外れる)、後ろからそっと押しても本人は自分で漕いでいるつもりになれます。

これなら歩けるようになれば使えると思うというママ達の感想でした。親の身長に合わせて押し棒が長さ調節できるのもいいという意見です。子どもが自分で漕げるようになったら押し棒は簡単に外すことができます。

ペダルは軽く漕ぎやすいものにします

担当者が子どもの足元をじっと観察しています。どうやら改良点を見つけたようです。

タイヤの幅を広くし安定感を増しています

タイヤ幅が太くなることに関しては、安定感があっていいという人と、細い方(既存品)がスマートでいいという意見が出ました。試作車は従来品と比べて安定感を増すためにタイヤの全体の幅を太くしていますが、逆に接地面での抵抗を少なく、より漕ぎやすくするためにトレッド部分(黒い面)は幅を短くしています。開発担当者の悩みどころです。
無印の三輪車のシンプルなイメージを大切に、全体のバランスを見ながら決めていきます。

サドルやハンドルを見直します

今までのサドルは平らで踏ん張りが効かない、また破れやすく耐久性に問題があるという意見もいただきました。サドルは自転車仕様の強度と乗りやすさを追求します。また、ハンドルもより持ちやすい素材形状にします。

主要なパーツは全て交換できます

今までも無印の自転車は永く使用いただくことを前提に主なパーツが交換できるようにしていますが、意外にこのサービスを知らない人も多いのではないかという意見が出ました。説明書にもきちんと記載し、店頭でも徹底してお伝えしていかなければなりません。

バスケットについて

三輪車につけられるバスケットは子供が使用するものを入れればよいので、あまり邪魔にならない小さくてシンプルなモノでいいという意見です。ただ、現行品の無印のバスケットはかわいいが小さいものが落ちてしまうという意見が出ました。子どもはよく、小さな石を拾ったり花を摘んだりしますし、お気に入りのミニカーを持って行きたがったりすることもあるでしょう。そんな子供の宝物を入れられるバスケットが欲しいという要望です。

現行品の無印のバスケット