MUJI×UR 団地まるごとリノベーションプロジェクト 対談
地域社会とのつながり
これからの時代とサブスクリプション
- 田鎖
- 私の実感としてはこのMUJI×URのプロモーションをやらせていただくと、「団地って素敵なところだったんだ」という声を聞きます。実は今の20代の方ってあまり団地をご存じない方もいらっしゃったんですけれど、そういった方に対しても今回のプロジェクトで我々が貢献させていただいているのかなと、よく松﨑とも話しております。
団地まるごとリノベーションの中で両社が共有できたらいいなと思うのは、今の時代のサブスクリプションという考えです。例えば「リカーリング」という言葉があったり。所有しないで楽しむ、それから定額で楽しむということがあって、URさんにとってはずっと賃貸という流れだったわけですけれども。今回、無印良品でもサブスクリプションを始めました。今回のプロジェクトにはどういうふうに生かしていこうとお考えですか。
- 松﨑
- やはりですね、モノというのは、当初は所有するという考えが非常に強かったんですけれども、生活が変わり、社会も変わり、生活スタイルが変わったのでサブスクリプションというのは避けて通れないと思っておりまして、私共もこの春からベッドとかソファ、シーツそういうものについてはサブスクリプションを開始していまして、おかげさまで好評に推移しております。これからますますこういうものが増えていく。生活スタイルにおいては軽くモノを持とうと。ますますこのコロナでですね、そういう動きが強まるんじゃないかなというふうに思っております。
- 田鎖
- 中島理事長、そういった今の若者の生態などはどうお考えですか。
- 中島
- そういわれれば確かに、家財も一緒に引っ越すのは日本くらいですよね。だいたい賃貸アパートには家具が付いているというのが、外国ではスタンダードだったりしますので、これから非常に広がると思います。我々では展開できないビジネスですので、ぜひ無印良品さんのサブスクリプションに期待しています。
- 田鎖
- このプロジェクト、まるごとというのですから、ぜひサブスクリプション用の店舗もいろいろ展開をご一緒に考えさせていただくというのはいかがでしょうか。