研究テーマ

2011年8月31日
4 防災についてのアンケート結果報告(2/4)

[4]地震に対する備え、震災前後比較

地震に対する備えが、今回の震災前と後では何が変わったかを聞いたところ、大きな変化は見られませんでした。
震災後新たに備えたもの、備えようとしているものは、水と言う方が54%、懐中電灯やヘッドライト44%、レトルト食品37%、電池37%、ラジオ33%と続きます。
フリー回答からは、非常食品では無洗米・アルファ化米や栄養補助食品を備蓄する人が増えています。
その他では、ラップやポリ袋の汎用性の高さが浸透し、水のいらないドライシャンプーを上げる方もいました。

非常時の準備として、防災セットを購入する際の予算は、53%の方が5,000円まで、87%の方が10,000円以下で揃えたいと考えています。

~5,000円 53%
5,001円~10,000円 34%
10,001円~20,000円 9%
30,001円以上 2%
20,001円~30,000円 2%

[5]無印の提案「いつものもしも」に関して

いつものもしもという考え方について

N=2554

「いざという時にいつも通りに使いこなせる知識や道具は本当の備え、防災力になる。日々の生活の中で楽しみながら防災に繋がる経験を出来るだけ多く積み重ねていく。」という、「いつものもしも」という考え方に、94%の人が共感できると答えています。

共感する

  • 『いつ起きるかわからない災害に対して、買い置いて保管しているのではなく、日常生活の延長線で汎用性のあるアイテムを準備することで、活用機会も増え、無理なく揃えられる』という点で、無駄なく備えられる、当たり前に備えられる点に共感できた。

    (女性・30代)
  • ある程度想定して、普段から非常時に活用できるものを備えておくのはとても共感できる。ただ、全てを常に揃えておくことはとても難しく、実際あれこれ便利グッズではなく、日用品を工夫して活用する「知恵」が一番ありがたかった。普段使っているコレで代用できるなど。

    (女性・20代)
  • キャンプの経験もあるが,必要最低限の荷物をコンパクトにまとめて持ち歩くことから,非常時の備えに役立つであろう事が容易に想像でき,共感できる。

    (男性・40代)
  • このような取り組みを存じてはおりませんでした(すみません)が、今回いろんなものが巷から消えたときに、私も「アウトドアと旅の用品って防災グッズに転用できるじゃん」と思ってそっちばっかり調達に行ってました。だから非常に共感できます!_アウトドアや旅用品の携帯性の良さとか、1品が高性能であること、沢山持てないからこその知恵を生活に取り入れたいですね

    (女性・30代)
  • ローリングストック法にとても共感します。一年に一回か二回家庭内備蓄で一週間位生活してもいいかなと思います。

    (女性・40代)
  • 御社の提案に、非常に共感できます。Q2-2の回答でも書きましたが、私は応急手当セットやポケットサイズの懐中電灯等を持ち歩いており、通常時でも、それらを使用する機会がちょくちょくあるからです。お陰で、ポケットや通勤鞄の隅に入る程度の装備でも、突然のトラブル(腹痛や風邪の早期治療、屋内で停電にあった時の対応等)を初期の内に対処できた経験が良くありました。ですので、防災用装備の内、普段使いできるものを常時持ち歩く習慣をつける事は、ぜひ他の人にも勧めたいです。

    (男性・40代)
  • 今回、実際に東北へ震災ボランティアに行った時に共感できた。現地で水道や電気の通っていないエリアではアウトドアのアイテムは非常に役にたった。

    (男性・30代)
  • 今回の震災後、アウトドアのものが意外と常備してるといいなと感じたので非常に共感できます。普段から用意しておくものをこのようにカテゴリー分けしておくとわかりやすくていいなと思いました。

    (女性・30代)
  • 通勤時持ち歩いてりる物が旅行の時必要なものでよく重宝するので納得します。

    (女性・50代)
  • 年に一度はアウトドア用品を持ってドライブに行っているので今回の大震災で自宅を離れるようなことがあってもあまり心配はしていない。

    (男性・60代)
  • 暮らし方が変わったり、体調等の変化に伴い、一度準備しておしまい!と言う訳にはいかないと言う事を感じていたので、日常とリンクさせて、定期的に見直すという無理のない提案に、とても共感した

    (女性・40代)

震災の経験から

  • 阪神大震災を経験した。今はあまり地震がおこらない地域にいるので忘れていたが、そういえば、阪神大震災の時は、すごい揺れの中で「こんな時のために日頃から準備が必要なんだな・・・しまった・・・」と冷静に考えたことを思い出した。

    (女性・40代)
  • 昨年夏の駿河湾地震でも、非常持ち出しリュックを出したは良いけど、何個か合って、先ず!どれが絶対必要かを決めていなかった。また、点検や補充の必要性を強く感じるが、中々、日ごろから、気をつけていることは難しい。気がつくと、賞味期限が切れていたり・・・用意していた、子供の着替えも小さくなっていました・・・役に立つものでないと!と実感しています。

    (女性・50代)
  • 震災後、子どもがいるのでしばらく静岡に避難していたのですが、その際の荷物がそのまま帰宅後に避難バックの中身になっているので、共感した。

    (女性・30代)
  • 震災時は電気、ガス、水道などライフラインが止まります。ガスコンロ、懐中電灯、電池、ミネラルウォーターなどの方が重要です。また長引く避難ではお風呂などに入れませんので、水のいらないシャンプーや口腔洗浄剤の方が必要です。

    (女性・40代)
  • 地震が起きた時はパニックになってしまい現金を少しと携帯を持ち出すことしか出来ませんでした。必要最小限を用意し常に使える状態にしておくことが大事だと思いました。まだ余震が続いているので、非常用の持ち出しはそろえるようになりましたがいまいち何が必要なのか分からなくなっていたので、ある程度の提案があるとそろえやすいと思います。

    (女性・30代)
  • 地震を経験し、物資もストップし、お店も閉店し、必要なときに購入できないものがありました。日頃から準備して備えておくことがとても必要だと感じました。

    (女性・30代)
  • 日常使っていない防災靴を3月11日に使用した人が周囲にいた。しかし普段使用していなかった為に靴底が劣化し、剥がれた靴底の破片でオフィスが汚損した。普段から使用していないものを突然使おうとすると不具合の発生があるので日常チェックが必要だと思うので共感できる。

    (女性・30代)

使ってみる、食べてみるに共感

  • 使ってみる、食べてみることで最適なものか判断ができ、自分流に見直し・進化させていくことができます→まったくその通りだと思います。長期保存できる乾パンよりもストックの補充のほうが管理がしやすいと思います。

    (女性・30代)
  • 使ってみると、平均的な防災用品では不満があったり、実際に使ったとき使いにくい等、即時使用ができない場合も考えられる。一度でも使ったもの、また、使い慣れたものであれば、緊急で自分が平常の状態になくても、落ち着いて使用することができるとおもうので

    (女性・30代)
  • 防災の為だけに備えるというのはもちろん必要な事と思っておりましたが、自分の感覚からして(言葉は悪いですが)無駄という考えが先に立っていました。しかし、この『使ってみる』『食べてみる』という考えはとても解りやすく、共感できました。

    (女性・30代)

欲しいセット

  • 思いつきませんでした。不要なものが増えるのではなく、無理なく管理できそうです。できれば、商品の組あわせなど提案していただきたい。あちこちのお店で買うとなると、なかなか面倒にかんじます。組み合わせも考えつかない場合にセットであるとたすかります。

    (女性・40代)

共感できるが...

  • 共感は出来ます。自分でやっていることでもありますし。ただし非常時に持ち出しするには嵩と重量がどの程度なのかはとても重要。防災用品なら懐中電灯にラジオ、充電器、サイレンなどが一体となったものがありまだ大型ではあるが、個々に持つよりは負担が少ない場合が多い。正直、御社の商品はデザインやコンセプトを優先にしている部分がうかがえ本当にカスタマーの立場に立っているという信頼感が私にとっては薄い。こういうものは本気で使用しなければ不自由な部分は気づきにくい。そこまでの対応はちゃんとできるのでしょうか?

    (女性・40代)
  • 実際使っている物が役に立つ、使えるというのはとても実感しました。使っていない物は、まず存在を思い出せなかったから。ただ、非常に共感できると思わなかったのは、実際に被災してみて、ファーストエイドやトイレタリーなどはどこまで必要か?持ち出す必要性などを考えたからです。もっと他に持っていった方がイイ物もあると思いました。(防寒やバスタオルなど)

    (女性・30代)
  • 非常時に備えた品を日常と切り離さないという考え方には大変共感できる。災害は家にいるときに起きるとは限らないので、いつ、どこで災害に遭っても最低限の対応ができるよう、旅行だけでなく常日頃の携行品にも非常時対応の可能性を考えておきたい。ただ、我が家の場合はアウトドアやキャンプの習慣があまりないことと、トイレタリーセットを持参するような旅行へはあまり行かないので、特に(1)の用具セットは備えても緊急時限定になりそうな気がする。

    (女性・30代)

共感できない

  • 3番は共感できません。水はかなり遅くに復旧しました。3週間ほど水が使えない中、シャンプーはいりません。その代わり、折りたためる水のタンク、大判のウエットティッシュ(体もふけるもの)などの方が、より需要が高いです。ウエットティッシュは、今回、とても需要がありました。ただ、小さいので一枚では手をふくのみです。子供たちにもよく使うので無香料、除菌効果がないもの(しみるので)、サイズの大きめのがあればいいなと災害時、切に思いました。

    (女性・40代)
  • アウトドア用品は常備していないため、そのような必要がない。食品に関しては定期的に確認ができている。旅行に行くときは極力持ち物は少なくしていくのであまり共感できない

    (女性・30代)
  • 既に手元に有るいくつかの防災グッズは、アウトドア専門店で購入したので、上記の提案に共感出来るが、アウトドアが趣味ではないので、活かせないでいる。

    (女性・30代)
  • 私自身、あまり旅行やアウトドアで出かけると言う事はほとんどありません。この提案は「よく出かける人たち」に限定される提案です。災害に関する提案なら、大多数に通用する提案をすべきでは?

    (男性・40代)

※2011年1月より「良品と防災」という名称で取り組んできたプロジェクト名を「いつものもしも」に変更しました