研究テーマ

靴下ができるまで②-これが靴下工場です

8 靴下ができるまで②-これが靴下工場です

普段はなかなか覗くことが出来ない「ものづくり」の工程。糸から足なり直角靴下になって出荷されるまでの一部始終を、前回お話を伺った吉谷靴下株式会社で見せていただきました。そこには、機械が編むだけではない、「人の手」をかけた丁寧な工程がありました。

1・図柄作成

  • コンピューターで編み柄や針数の設計をします。

2・糸の選定

  • その靴下合った表糸、裏糸、ゴム糸などの選定をします。

3・編み立て

  • つくりたい靴下に合わせて、いくつかの種類の中から、まず編み機を選定します。
    ランダムな模様にするために、2色の糸を撚り合わせながら編むこともあります。

4・裏返し

  • 編み機から出てきた靴下は、つま先が縫われていない筒状です。この後、つま先を縫うために、これを裏返して行きます。

5・先縫い

  • 開いているつま先を縫い合わせます。
    無印良品の靴下は「足なり」なので、作業も難しく、気を遣うとか。

6・表返し

  • 再度、表に返しながら、つま先、かかとを中心に検品します。検品用の板は、細かな粗も見逃さない「電光板」を使う場合もあります。よく見えすぎて粗が目立つので、使うのを嫌うメーカーもあるそうです。

7・仕上げ

  • 足なり直角靴下専用の金板にはめて、熱でセットします。足袋型、5本指など、それぞれ専用の金板があります。

8・ペア工程検査

  • 靴下の左右が揃った一足になるようにペアリング。その後、寸法チェックや、品番と中身が一致しているかなどを検査します。

9・出荷準備

  • タグをつけながら、ゴム端末が出ていないか、編み始めと編み終わりの処理、色のブレなど、最後の検品をします。袋に入れて検針して箱に詰めます。

10・倉庫・出荷

  • ロケーション管理のされた倉庫で出荷を待ちます。