MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
トークイベント「MUJI×UR 10周年記念トークイベント『これまで』と『これから』」

※このレポートは、2023年3月4日に泉北茶山台二丁団地で行われたトークイベントの模様を採録しています。

豊田
こちらが綿岡さんのご自宅です。2014年にご入居されて10年ほど住んでいらっしゃるので我々も10年前とどのくらい変化しているかも見たかったのですが、実はほとんど変化していないんですよね。昨年お宅に伺った際は、非常にキレイな状態に驚かされました。お掃除などもきちんとされているのですね。
綿岡
1週間に1度、時間を決めて掃除をしているのでそこまで汚れていないのではないかなと思います。
豊田
ここにご入居される前はどのようなおうちに住んでいらっしゃったのですか?
綿岡
以前はURさんの新築物件に住んでいて、浴室乾燥や床暖房などの機能性が高い家でした。ただ今よりもターミナル駅に近い物件だったので家賃も高かったため、もう少し家賃が安く気に入った家を探していました。
豊田
MUJI×URをお知りになったきっかけは?
綿岡
おそらくニュース記事を見て「MUJIさんとURがコラボした物件が販売される」ということを知って入居するきっかけになったと思います。
豊田
我々は設計を担当しているのでいろいろと気になることをお聞きしたいのですが、団地のヴィンテージ感をできるだけ残している部分などについては実際に住まわれて感じる良し悪しはありますか?
綿岡
鴨居は邪魔になると思っていましたが住んでみると気にならなくなりました。私が住んでいる物件は壁をすべて白く塗っていただいているのであまり息が詰まるような感じもなく、思っていたよりも快適に過ごせていると思います。
豊田
床材の特徴は麦わらパネルという素材を使っているところで、泉北茶山台二丁でも使っています。通常は床材に使わない素材にチャレンジをしているのですが、この使い心地はいかがですか?
綿岡
普通のフローリングではなく、見た目も質感も温かみがあります。歩いても音も気にならないですね。これはもともと壁に使っていた素材なんですよね?
長谷川
そうですね。今はこの麦わらパネルが生産中止になっているのですが、麦わらパネルは耐摩耗性の試験などもクリアしたりメンテナンスのことも考慮したりしました。そのため1枚1枚を取ったり付けたりできるような工夫もしています。お住まいの仕方にもよってくるのかもしれませんが、10年住んでいただいて全くへたりもないのであれば成功だなと思って安心しています。
綿岡
そうですね。掃除機を強めにかけても剥がれることもないですし、とてもいいと思います。