


MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
トークイベント「MUJI×UR 10周年記念トークイベント『これまで』と『これから』」
※このレポートは、2023年3月4日に泉北茶山台二丁団地で行われたトークイベントの模様を採録しています。
- 長谷川
- 続きまして当初募集でご入居いただいた綿岡さんを交えたお話にいきたいと思います。

- 豊田
- それではMUJI×URに当初からお住まいの綿岡さんにお話を伺っていきたいと思います。綿岡さんのお住まいは「リバーサイドしろきた」という団地で、新大阪駅と大阪駅が近くにある都市型の団地ですね。どちらの駅にも通えるんですか?

- 綿岡
- そうですね。どちらも自転車で20分ちょっとくらいです。泉北茶山台二丁とは違った環境かもしれません。

- 豊田
- 泉北茶山台二丁は5階建てなんですが、リバーサイドしろきたはもっと高層の団地ですべてエレベーターがついています。1階には店舗が入っていて2階以上が住居となっています。都市型ですが陽当たりや風通しはどうでしょうか?
- 綿岡
- 私が住んでいる部屋が東向きなので朝早くからすごく陽が入るので快適で、前に建物もがないので風通りもいいです。他の塔のお部屋も同じような感じだと思いますね。
- 長谷川
- 泉北茶山台二丁の配置の仕方とリバーサイドしろきたの配置の仕方ですが、当時の住宅公団における考え方は実は同じなんです。朝日であろうと夕日であろうと1日のうちの何時間かは日照時間を確保できるようにしました。おそらくそれは人が住むにあたって陽当たりと風通しはとても大事という考え方から来ているので、高層階であっても陽当たりが確保されているんだと思います。
- 豊田
- リバーサイドしろきたは築40年ほどですが、公園もあって自然豊かですよね。お子さんが遊んでいたりもしますか?

- 綿岡
- 私の住んでいる棟の目の前に公園があり、夕方くらいになるとお子さんが集まってワイワイとした声が聞こえますね。土日には昼間の時間帯でも遊んでいる方もいます。住まわれている方の世代も偏っておらず、さまざまな世代の方が住んでいらっしゃると思います。
- 豊田
- 住民同士の挨拶や団地内のコミュニティもありますか?
- 綿岡
- そうですね。同じ棟に住むおばあちゃんはお会いすると必ず話しかけてくれて、おばあちゃんの家族構成のお話を聞くこともあります。お会いすると一声かけてくださる方、私のほうから一声かける方もいます。
- 長谷川
- 淀川に沿っているエリアなので、リバーサイドしろきたの他にもいくつかの団地に「リバーサイド」という名前がついています。団地の建て方の話で言うとリバーサイドだと、川の眺望や自然を生かしながら川の水と緑の関係を考えた配置や住戸の作り方をしているんのだなと読み取っております。