蛇紋岩米を育てる
蛇紋岩米は氷ノ山の山麓で蛇紋岩の地層、綺麗な空気、降り注ぐ太陽、氷ノ山の湧き水で育ちます。マグネシウムを大量に含み黒い鉱石のように光輝く蛇紋岩は、約5億年前古生代オルビス期に形成された日本最古の岩石です。
触るともろく崩れ風化すると粉末状になる蛇紋の土は、粘度が強く田植えのときは足がはまると簡単には抜けないほどの粘りがあるそう。蛇紋岩のマグネシウムがお米にも吸収され、粘りの強いおいし
いお米がつくられます。
「米作りは土地作り、土が良くないと同じ蛇紋の土地でもおいしく育たない。そのために化学肥料は使わず、有機肥料や田んぼの周りに生えた雑草を畑に入れ、栄養を与え土を肥してあげる。」と、実直に語る蛇紋岩米を育てている西谷さん。刈り取った稲穂の藁も畑へ戻され、また来年の米のための肥料となります。
水は、氷ノ山の湧き水と雪解け水をひいてたっぷりと与える。
昔は村の水源だったという山肌の湧き水はキリリと冷たく、口に含むとほんのりと甘みを感じる。清廉な水はその旨み、甘みをお米へと伝えています。
[ここで豆知識]
田んぼは1反、2反と数えます。
1反は300坪。1反で約500kgのお米がとれます。
日本人1人の一年間の米の消費量は約75kgです。
|
|
蛇の模様に似ていることから 蛇紋岩といいます。
|
蛇紋岩は手でもかんたんに割れるほどもろい。
|
蛇紋岩米をつくっている西谷さん
|
|