2010年9月に変更したフェアトレードコーヒー。Café & Meal MUJI では、ブラジル産の豆のみを使用したストレートコーヒーでしたが、味に深みを加えるために、この5月よりコロンビア産の豆をブレンドすることにしました。
これまで使っていたブラジル産はどちらかというと低地の平地で栽培することがほとんど。
そのためコーヒー豆にかかるストレスが少なく、甘みや酸味が少なくなります。反対にコロンビアは、国土の多くを占める山岳地帯で栽培されているため、コクと甘みのあるコーヒー豆になります。酸素が少ない、雨が少ないといったストレスが多く厳しい環境で育つと、危機を感じて栄養を吸収しようとし、甘みが凝縮されるそうです。味の特徴が違う豆をブレンドすることで、広がりのある味わいになりました。
ブレンド比率
新しいブレンドコーヒーのブレンド比率は、ホットコーヒーがブラジル産60%にコロンビア産40%、アイスコーヒーがブラジル産40%にコロンビア産60%です。カフェオレにしたときの味やブラックで飲んだときの味、また、当たり前ですがそれぞれ飲むときの温度が違うので、ホットとアイスでは焙煎度合いも違います。
アイスコーヒーは少し濃い目に抽出するため焙煎が深く、後味が苦くなりやすいので、苦みの強いブラジル産の割合を低くして、後味に苦みが残りすぎないようにしています。試飲のときは、ブレンド比率を変えたものを色々試し、それぞれに合うブレンド比率を実際に味わいながら考えていきます。
テイスティング
先日、新しいブレンドコーヒーの初回生産の日にあわせてUCC北関東工場へ見学に行って来ました。工場内で豆の点検や焙煎、袋詰め等の工程を見学した後、コーヒーの歴史や「品種」「産地」「精製方法」による味の違い、特徴を教えていただき、実際にテイスティングをさせていただきました。それぞれ違う6種類のコーヒーを、粉の状態での香り、お湯をさしたときの香り、味と順を追ってテイスティングしました。
大きく違うものと微妙な違いしかわからないものとあり、また、その香りや味の特徴を言葉で表現するのはとても難しかったです。
コーヒーの種類によって、苦みが強く香ばしい麦茶のような香りがしたり、柑橘系でシャープな味だったり、紅茶に近い香りがしたり…と同じコーヒー豆でも、産地や精製方法によって大きくキャラクターが変わります。みかんでも、雨の降り方や土壌の違いで味が変わるように、コーヒー豆もそれぞれ色んな特徴があります。その特徴を見ながら思い描くブレンドコーヒーを作り上げていくのだそうです。
新しくなったCafé & Meal MUJI のフェアトレードブレンドコーヒー。ぜひお店で味わってください。
- フェアトレードブレンドコーヒー(ホット大) 320円
- フェアトレードブレンドコーヒー(ホット小) 280円
- フェアトレードブレンドコーヒー(アイス) 300円
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