Café & Meal MUJI
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南部鶏ってどんな鶏? [2007.3.30 更新]
今回はCafé&Meal MUJIでキッシュやから揚げなどを作るときに使用している「南部鶏」を紹介します。お客様に安心してお召し上がりいただくために、南部鶏がどんなところで育った鶏なのか、ご紹介したいと思います。
大自然のなかで
新幹線を降りてから2時間、吐息も白くなる、きんと冷えた空気の山道へ突然ドライバーさんがハンドルを切りました。舗装されていないガタガタの道、表札も出ていないのには訳があったのです。
世間を騒がせた鶏インフルエンザ。感染から南部鶏を徹底的に守るために、一般の人が容易に入ってこられないようにしているのです。
やっと見えた農場の入り口には、車がまるごとすっぽり入る消毒シャワーがあります。まるで洗車されてるみたい!
鶏舎に入るためには白衣に帽子、長靴に着替えます。かわいいひよこに菌がつかないように、手足も消毒します。わるい菌は人間達が運んでくるのです。
いざご対面
ほんわかと温かい鶏舎はお母さんである鶏の体温とほぼ一緒の31℃に保たれていて、ひよこが風邪を引かないようになっています。ストレスが少ない環境で育つひよこたちは、私たちが入っていってもぐっすりお昼寝中。「ぽかぽかできもちいい~」。睡眠の深さが心配事のない証拠なんですって。
ん?親が見当たらない…このかわいいひよこたちはいったいどこから来たのだろう?

鶏舎の中は臭いがまったくないことに驚きました。

こんなに近づいても熟睡しているひよこ。

広い鶏舎を自由に動き回っています。お水はフンや羽などが混入しないニップル(授乳)方式です。
ひよこが先か?鶏が先か!?
私はいままで鶏が飼われているところで、卵が生まれたらそのまま孵化させて、ひよこに育って行くものだと思っていました。しかし色々な病気や感染から守るため、鶏、卵、ひよこは全て離れた場所へ移動し、飼育されている事実に驚きました。
私たちのお店に鶏肉が届くまで、何回も引越しをしているのです。
こんな大自然のなか、海草や牡蠣殻、納豆菌などと遺伝子組み替えしていないとうもろこしの特性の餌をもりもり食べて元気いっぱい。
窓が開放されている一般的なオープン鶏舎ではないので病気や菌に感染することも無く安心。
また業界ではいち早く15年前から抗生物質をいっさい使わずに育てようと尽力し、1999年から全ての鶏を抗生物質を使わずに育てることに成功しました。
胸をはっている茶色い大きなとさかがオス(国籍:フランス)、白い羽がお上品な小柄なメス(国籍:ヤマトナデシコ)。なんと!オス1羽に対してメス110羽!!
卵は平均、3日で2個生む無理のないペース☆
生まれた卵をそーっと専用工場へトラックで移動。温度、湿度が一定に保たれた孵卵気で21日たつとひよこが生まれます。

手にのせるとほーんわりあったか、つぶらなひとみ。
(商品開発 松崎)
生まれたひよこをオスとメスに選別。よくテレビでひよこ見分け名人が1分間に○羽も見分けちゃってるアレです。本当にはやい!すごい!名人芸。私は見ても分かりませんでした。
右:メス 左:オスだそうです。
選別するのに飼育の時間が違うから。オスのほうが早く成鶏になります。
「明日からまた唐揚げ作るなんて…(泣)」
(Meal MUJI 有楽町店 菊池シェフ)
手にのっていたぬくぬくのひよこは、朝生まれたら午後にはを40℃に温度設定された特注のトラックで、冒頭にご紹介した農場へ運びます。
鶏舎は湿度・温度・酸素が一定にコントロールされた快適空間。約2ヶ月かけて立派な成鶏になります。
ひよこは寒さに弱いため、フロアヒーティング(床暖房のようなもの)で鶏舎はぬくぬく。床の熱でフンもすぐにサラサラになり臭いも少なく病原菌の繁殖も押さえられます。
乾いたフンはボイラー室で燃やし床暖のエネルギー源となるエコロジー設計!燃やしてもどうしても残ってしまう灰は、野菜作りの肥料にして使い切ります。まさに無駄なし、地球にやさしい農場なのでした。
また、私たち人間に離乳食があるように、小さいときと大きくなったら餌の配合も変えているんです。鶏もなかなかグルメなんですね。
大きくなった成鶏はついに加工工場へ。こんなかわいいひよこを見たあとでショキングではありますが…。立派に育ってくれてありがとう。工場の方たちの手により、素早く焼き鳥用の串刺しが行われています。なんと、鶏が加工工場に到着して1時間以内にパック詰まで行われるスピード作業。

商品の鮮度は保証付き。1日の加工数は3万羽にも及びます!!
(Meal MUJI 有楽町店 相良店長)
パック詰されたお肉はその日のうちに出荷されます。
いざ東京へ。
取材後記
今回取材させていただいたのは、「日本でいちばんおいしい鶏を育てたい」と設立されたアマタケさんです。アマタケさんは「一番おいしい鶏を育てるには鶏を育てるすべての過程を、日本で一番一生懸命やらなくてはいけない」を信念に、国内ではめずらしい親鳥である種鶏から育て、飼料も開発、物流、販売まで一貫しておこなっています。
15年前から健康で自然な鶏を育てることに尽力し、試行錯誤を繰り返し10年前よりすべての鶏を抗生物質を一切使わないで育てることができるようになったのです。全国でも初めてワクチン以外の抗菌剤や抗生物質を使用しない、安全、安心な鶏を育てているのです。
また、環境問題にはいち早く取り組まれており、設立当初から「自社での完結」をモットーに前述した、鶏糞の熱源還元や汚水の施設内浄化など、自然と地域に迷惑をかけない地球にやさしい企業なのです。
丹精こめて育てられたその肉質は、しっかりとした噛み応えの中にもじんわりと滋味がつたわってくるジューシーな鶏肉。さめてもやわらかく肉の旨みを感じられます。味ももちろん、このような環境への取り組みに共感し、Café&Meal MUJI ではアマタケさんの育てた鶏を提供しています。
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