見晴らしの良い丘陵地帯を臨む団地暮らし
百草団地

今回は、東京・多摩の丘陵地帯に位置する百草団地を紹介します。豊かな緑に囲まれ、小高い丘の上に建つ団地からは都内が一望できます。駅や周辺施設の利便性だけでなく、風が心地よく吹き抜ける丘の上に暮らせる、そんな心地よさを併せ持つ団地です。ではご案内しましょう。

都心と郊外の“いいとこどり“ができる百草団地エリア

百草団地の最寄り駅は京王線・多摩都市モノレール「高幡不動駅」。関東三大不動と呼ばれる「高幡不動」も駅からすぐ。参道を抜けると仁王門、そして五重塔が臨む高幡不動が目の前に。地元の人も日々お参りをしたり散歩に訪れたりと、まちの人の暮らしを見守るシンボルのような場所です。
さて、高幡不動駅から京王バス「百草団地」行き、または「聖蹟桜ヶ丘駅」行きに乗り「百草センター」バス停で下車すると目の前が百草団地です。バスの本数は多いので、車がない方でも安心です。
バスと電車の乗車時間を合わせても、都心まで出るのに1時間もあれば十分でしょう。仕事は都心で、暮らしはゆったりとした緑の中で、という暮らしのメリハリを求める方にはぴったりかもしれません。

遊び心が散りばめられた広場

バス停を降りてすぐに「百草団地ショッピングセンター」があり、病院(整形外科、歯科)も敷地内に。銀行もあります。電気屋、ラーメン屋、肉屋、スーパーもショッピングセンター内で営業されているので、生活に最低限必要なものはここで手に入れることができます。
そしてショッピングセンターのすぐ北側にある「アポロ広場」は、この団地のシンボル。広場の中央には、まるで宇宙船を彷彿とさせる「アポロ遊具」が。百草団地が完成した1969年はアポロ11号が月面着陸した年でもあり、それにちなんでつくられたとか。普段は子供の遊び場や住人の方々同士の憩いの場になっていますが、年に一度夏祭りが行われるときには様々な世代の方が集い、とても賑やかな場所になります。

開けた景色が一望できる丘の上に建つ百草団地

百草団地は昭和44年につくられた2,028戸の団地。丘陵地帯を切り開いてつくられた百草団地は、もともとある傾斜を生かした形状をしています。天気が良ければ、遠くには都心の高層ビル群や富士山が臨めます。開けた丘陵の景色はこの場所ならでは。
団地は中層5階建のもの、ボックス住棟、さらに小高い丘の上には11階建てのエレベーター棟があり、団地内での引越しをなさる方も多いようで、ライフスタイルに応じて柔軟に移り住んでいるようです。敷地内で住み替えができるというのも団地の魅力ですね。

豊かな緑に囲まれて植栽も丁寧に手入れされた団地内。少しアップダウンのある敷地内をゆっくり散歩するだけでも四季折々の緑に触れられて心地いいです。

地域ぐるみで支え合う暮らし

百草団地の敷地内には保育園と幼稚園が1つずつ。さらに周辺には小学校や中学校もあり、子育てするにはぴったりの環境です。さらに百草団地は歩道と車道が分かれている「歩車分離」が徹底されており、放課後に子どもが広場で遊んでも車が飛び出してくることなく、安全に遊べます。

また、集会所もかなり活発に利用されているよう。入居者の方がお茶を飲みながらお話するサロンや、子育てママたちがサークルなどで利用しています。自主的につながりを作って活動する方が多いのも、この団地の良さかもしれません。

※取材日(2016年10月)時点の情報になります

リノベーション住戸について

さて、そんな百草団地にある、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトのお部屋は、中層住棟の2DKと2LDKをリノベーションして、開放感のある空間に仕上げました。2DKのMUJI×UR plan31は「キッチンを対面型にも独立型で個室と仕切ることもできる自由度の高い暮らし」、2LDKのMUJI×UR plan35は「どこからでも南北に風が通るLDK空間のある暮らし」をコンセプトにしています。