田園にほど近い長閑な暮らし
四箇田団地

北は博多湾、南は佐賀県と県境をまたぐ脊振(せふり)山地に接する、福岡市早良区。北部には「福岡市で住みたい街ランキング」で度々上位に名を連ねる、アクセス至便の文教地区かつ繁華街「西新」「藤崎」があります。今回は、その早良区の南部に位置する「四箇田(しかた)団地」をご紹介します。

“西の副都心”から約15分の田園エリア

福岡市で“西の副都心”とも言われる西新・藤崎エリア。四箇田団地から藤崎駅前まで、マイカーなら15分余り、西鉄バスなら約25分の距離です。車で約10分の場所には福岡都市高速環状線「野芥IC」があるため、九州一の繁華街「天神」に行くにも西鉄バスで約40分。加えて、地下鉄「次郎丸駅」や「医療センター」といった近隣の主要スポットとの連結も良く、「四箇田団地バス停」には頻繁にバスが発着しています。

このアクセスの良さからは予想外なほど、山々を借景とする穏やかな住宅街の中にある四箇田団地。ほんの少し南へ歩けば、目の前に田園風景が広がります。「職場は都会、子育ては田舎がいい」という方や「西新・藤崎のある早良区に住みたいけど、家賃はできるだけ抑えたい」という方、必見の団地です。

緑豊かなL字の団地。充実した子育て環境

四箇田団地は、5〜14階建ての16棟・1,016戸によって構成される大規模な団地です。L字の敷地にゆったりとした間隔で住棟が建ち並び、緑豊かな木々と遊具やベンチを設置したプレイロットが各所に設けられています。

洋館のような立派なつくりの私立「しかた保育園」と、福岡こども短期大学附属「せふり幼稚園」が敷地内にあるのも嬉しいポイントです。さらに市立「四箇田小学校」が隣接し、市立「金武中学校」まで徒歩17分。医療施設や交番なども周辺に揃っているため、子育て環境としても安心です。

団地のメインストリートには、生鮮食品や日用品を中心に取り扱うスーパーマーケット「にしてつストア レガネットマルシェ」を初め、銀行や郵便局、KUMON教室、リサクルショップ、花屋、整骨院、額縁店、高齢者向けの小規模多機能ホームとコミュニティスペースなど、さまざまなテナントが入っています。

文武両道。多世代が生き生きと暮らす団地

住人のコミュニティスポットとして特筆すべきは3つ。テニスコート、集会所、「早良地域交流センター(仮称)」です。テニスコートは利用料0円(※利用は住人のみ)という気軽さから、テニス同好会が意欲的に活動しています。集会所では、毎週2度「キッズダンス」「そろばん」「学研教室」など子ども向けの習いごと教室が開かれ、自治会のイベント会場として「餅つき・ぜんざい会」や「七夕会」が開催されることもあるといいます。

そして、3つ目の「早良地域交流センター(仮称)」は、令和3年に供用開始予定の文化・交流施設のこと。図書館、多目的ホール、チャイルドルームなどが設けられる予定です。隣接する「早良体育館」と相関して文武両道のカルチャーを育む場となっていきそうですね。

※取材日(2019年10月)時点の情報になります

リノベーション住戸について

今回、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトが手掛けたのは、かつて2LKだった55.31m²のお部屋と、3DKだった61.22〜63.50m²のお部屋です。3タイプある間取りのコンセプトは「間口いっぱいに広がるLDK空間」「ギャラリーとアトリエのある暮らし」「パントリーにもクローゼットにもなる空間」。

押入や壁を一部取り除くことで動線を開き、住戸の長辺を生かした開放的な空間を生み出しています。大きなバルコニーから注ぐ陽の光や風が麻畳の上を滑り抜け、部屋全体に心地よさをもたらします。

将来的に「早良地域交流センター(仮称)」が建設され、住環境がより一層豊かになる四箇田団地。利便性を保ちながらローカル感のある落ち着いた環境で子育てがしたいという方に、ぴったりではないでしょうか。