子育てしやすい環境が整った、多世代共生の団地
花畑団地
東京都足立区にある「花畑団地」は、1964(昭和39)年に管理が開始された都内でも有数の大規模団地です。
東西に伸びる敷地内には、ゆとりのある間隔で住棟が並び、緑豊かな広場やプレイロット、遊歩道が整備されています。各所には、住民の方々が丹精を込めて育てている花壇や、気軽にひと休みできるベンチなども設けられ、誰もが落ち着いて過ごせる空気が流れています。
自然豊かな環境で、都心にもアクセスしやすい地域
「とても暮らしやすいところですよ」敷地内にある「花畑団地集会所」を利用されている方々に伺うと、皆さんそう声をそろえます。
中でも真っ先に挙げられたのは、自然豊かな周辺環境。
敷地内はもとより、団地のすぐそばにある「花畑公園」や、日本文化を身近に親しめる「花畑記念庭園 桜花亭」があり、四季折々の自然を堪能することができます。また、団地の北側を流れる「毛長川」沿いも整備が進んでいて、ジョギングや散歩を楽しめるようになっています。
団地の前の通り沿いに設けられたバス停には、ターミナル駅へと向かう路線バスが頻繁にやってきます。
バスに乗って、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の「竹ノ塚駅」、つくばエクスプレスの「六町駅」、JR常磐線と東京メトロ千代田線の「綾瀬駅」まで行けば、都心へのアクセスも便利。例えば「竹ノ塚駅」から「大手町駅」までは約35分で到着します。
ちなみにお住まいの方の中には、健康のことも考えて、最寄りの東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)「谷塚駅」まで約20分歩く方もいらっしゃるそうです。
ショッピングモールに加えて、教育施設も徒歩圏内に
日々の生活に欠かせない施設もそろっています。団地に隣接するショッピングモール「ベルクスモール足立花畑」は、スーパーマーケットをはじめ、薬局、飲食店、美容院やクリーニングなどが並び、客足も途絶えることがありません。
徒歩圏内には、カフェや郵便局、病院などに加えて、子育てに関係する施設も充実しています。団地から徒歩圏内に保育園や幼稚園、さらに区立の小学校、中学校もあり、送り迎えが楽な上、登下校も安心です。
「公園などの遊び場がすぐ近くにある中で子育てできたことがよかったです。近年は団地自体も改修されてきたこともあって、子育て世代のご家族もまた増えているように思います」そう話してくださるのは、花畑団地ができた頃からお住まいの女性。
その言葉どおり「花畑団地 団地再生プロジェクト」では、団地の「ゆったりとした佇まい」を保ったまま、従来の建物などをリニューアルし、現代の暮らしに求められる機能や環境を整備してきています。その一環で建替えられた「花畑団地集会所」は、グッドデザイン賞2015を受賞しています。
多世代の人たちが交流しながらつくりだす住みよい環境
2021(令和3)年には文教大学東京あだちキャンパスが団地の西隣に開設されました。
同大学の学生さんたちと、団地にお住まいの方々との交流も盛んで、周辺の事業者なども交えながら共同で「地区防災計画」を完成させたり、「夕すずみ会」など自治会主催のイベントに学生も参加したりしています。
「もともと、おまつりを開催したりするなど、住民どうしのつながりはありましたが、そこに学生さんたちが入ってきてくれて、張り合いが出ました。会って話をすることが楽しみにもなっています」女性がそう話すと、周りの皆さんもその通りというように頷きます。
「若い世代の方々にも、住みやすい団地だと思います」そんな皆さんの言葉どおり、さまざまな世代の方々が、それぞれのライフスタイルで心地よく暮らせるような環境が整っている。「花畑団地」は、そんな団地です。