MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
トークイベント「港南台かもめ団地集会所を核とした港南台地域コミュニティのこれから」

※このレポートは、2023年2月4日に無印良品港南台バーズ店で行われたトークイベントの模様を採録しています。

岩元
港南区区政推進課地域力推進担当課⻑ 岩元と申します。地域生活をよりよくするためにさまざまな活動をしている住民団体、自治会町内会などについて説明いたします。まずはこの83運動をご存知でしょうか。小学生が登下校する8時頃や3時頃に、散歩がてらに外に出かけることで間接的に子どもたちの見守りをする運動です。誰もができる運動ですのでぜひご協力をお願いします。
岩元
港南区には自治会町内会が170団体あり、加入率は72.2%です。地区連合町内会15団体、地区社会福祉協議会15団体、委嘱委員1,016人、地域コミュニティの中心的な役割を担っています。自治会町内会の取組例をご紹介すると、大規模地震に備えた防災訓練、夏祭り、さわやか清掃、町内会の役員たちによる防犯パトロール、夏休み期間に行うラジオ体操、地域で協力して行う餅つき大会、横浜市神奈川県が毎月発行している広報誌の各世帯への配付などが行われています。
岩元
これは15地区の地区連合町内会の区域図です。港南台は港南台連合自治会に18の自治会町内会、6,700世帯が加入しています。区内に15地区ある地区連合町内会の取組は地区によって違いますが主な取組例としては、毎月、自治会町内会長等が集まって定例会を開催して情報共有等が行われています。大きな公園で行う夏祭り、町内会対抗のグラウンドゴルフ大会、ウォークラリー、地域課題に関する意見交換会などが行われています。また地区連合町内会の役員、民生委員等の委嘱委員の代表、関係団体の役員等で構成される地区社会福祉協議会もあります。助け合い連絡会の運営、ひとり暮らし高齢者の方々へ手作りの料理を提供する食事会、チャリティバザー、健康教室の開催、高齢者や子育てのサロンの運営など住民による福祉活動が行われています。
岩元
こちらは、2年ごとに行っている自治会町内会の運営上の課題のアンケート調査結果です。「役員のなり手が少ない」は地区連合町内会、地区社会福祉協議会、委嘱委員の共通の課題です。区役所と区社会福祉協議会では地域の担い手支援事業として地域づくり大学校、セカンドライフ大学校、地域デビュー講座などの工夫をしていますが、解決策がなかなか見当たらないのが現状です。皆さん、地域のために活動している自治会町内会などの団体に協力してください。地域で行われている行事に参加してみたり自治会町内会の役員や委嘱委員を頼まれたりしたらぜひ前向きに考えてください。よろしくお願いします。
司会
ありがとうございます。普段生活をしている地域でいろいろな方がさまざまな活動をして地域を支えてくださっていることがよくわかりました。それでは次に、港南台地域で店舗を拠点に地域活動を行っている無印良品港南台バーズ店 コミュニティマネージャーである石川様よろしくお願いいたします。
石川
皆様こんにちは。無印良品横浜事業部コミュニティマネージャーの石川です。早いもので港南台バーズ店も4月で丸2年を迎えました。4月22日に1階部分だけオープンし、5月12日に横浜市包括連携協定を組ませていただき、2日後グランドオープンを迎えました。立ち上げの前に数カ月前にチームが招集され、どんなお店を作っていこうか、地域の皆様とどう繋がれるだろうかとワンチームで店舗作りをしました。
石川
次に横浜市さんとの包括連携協定についてです。現在も月に1回定例ミーティングで議論させていただいておりますが、ここでは4つ目の「施設・空間の有効活用に関すること」を紹介させていただきます。具体的には市が保有する土地・建物の利活用や、住宅地・団地の再生につながる試みや調査を行います。その取り組みの一つとして、一昨年4月から今年1月末まで、住宅地・団地での暮らしの課題解決につながるよう出張販売をさせていただきました。住民の方々とお話をする中でお困りごとを聞かせていただき、少しでもお役に立てることがないかを模索した出張販売でした。

朝採れ野菜や漁港直送の鮮魚など産地直送の生鮮食品の販売を通じて食への本格的な取り組みの第1段として18年3月よりオープンした「無印良品 イオンモール堺北花田」。続く、「無印良品 京都山科」は、「食べる・見つける・買う」をコンセプトに自分たちで産地を訪問、地元の方々との協業をテーマに食の情報編集型店舗としてオープンしました。「無印良品 港南台バーズ」は、本格的に生鮮の取り扱いを始める、3店舗目となります。
石川
港南台バーズではこれまでの食の取り組みをさらに発展させ、生産者の想いをお伝えするだけでなく、お客様の思いや声、「こうしてほしかった」などの些細なことも生産者の方へ届くようなお互いの信頼やつながり、交流を生みだす拠点となるお店作りを目指しています。このような事業活動を通じて社会課題を解決していくことはつまり、地域活動に参加をする、地域の課題が見えることに繋がります。実はそれこそが社会課題ですので、無印良品としてはそれを解決したい思いで今まで活動をしてきました。