MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
8/10 MUJI×UR トークセッション 「うめきたってどうなるの?-今までとこれから-」
- 松枝
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皆さま、こんにちは。
本日はMUJI×UR「未来の日本の暮らしを考えるトークセッション」にご参加いただきありがとうございます。本日は「うめきたってどうなるの?-今までとこれから-」をテーマにトークセッションを始めさせていただきたいと思います。
本日進行を務めさせていただきます、株式会社MUJI HOUSEの松枝と申します。よろしくお願いいたします。
- 松枝
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今回は2部構成となっており、1部はテーマにもなっている「うめきた」の今までとこれからをURさまからお話を伺いたいと思います。
第2部はこちらの会場から移動をして、うめきた2期区域を一望できる場所へ移動をしたいと思います。
それでは、本日の登壇者についてご紹介させていただきます。まず、UR都市機構 西日本支社都市再生業務部 事業企画課の安田さまです。 - 安田
- UR都市機構の安田です。よろしくお願いします。
- 松枝
- 続きまして、無印良品 グランフロント大阪の坂本店長です。
- 坂本
- 無印良品 グランフロント大阪の店長の坂本です。本日はよろしくお願いします。
- 松枝
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うめきた開発については安田さんに、無印良品 グランフロント大阪がリニューアルした際のコンセプトについては坂本さんからお話いただきたいと思います。
まず、うめきたのお話の前に、このトークイベントを実施している「MUJI×UR」について、紹介させていただきたいと思います。MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトでは、定期的にこういった形でトークセッションやっておりまして、実は今回で7回目を迎えます。
今日ご参加の方で、MUJI×URの団地リノベーションの取り組みをご存知だったという方はいらっしゃいますか?
- 松枝
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結構いらっしゃいますね。ありがとうございます。
後ほど坂本さんからも説明があるかと思いますが、無印良品 グランフロント大阪の4階のフロアには、MUJI×URの住戸を再現したモデルルームがあります。
なぜMUJI×URの取り組みが始まったのかなどをお話させていただきたいと思います。MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは10年以上前の2012年からスタートしました。実は、MUJI×URは大阪からスタートしています。
当時URさんは、築年数の古い団地について、時代と共に変化した暮らし方や考え方に対応するため、建て替えではない、違った方策での魅力づくりを模索し始めており、そのタイミングでURさんとMUJI HOUSEが出会いました。
両者でどういったことが団地の魅力となるのかを協議をした結果、あまり手を加えず、壊しすぎず、作り込みすぎない、元来の団地の良さを生かした商品を作っていこうと考えました。
- 松枝
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そして、「古い」「陽当り・風通し」「約70万戸」という3つの要素を団地の魅力と捉え、プロジェクトがスタートしました。
まず、「古い」という点、一般的には新しいものが好まれる傾向がある中で、私たちは、むしろ「古い」ことを魅力と捉えました。全て壊してリノベーションをするのではなく、古いものの中にある良さを生かしています。
次に、団地の魅力として、「陽当り・風通し」の良さがあります。その良さを生かすため、リノベーションの際には、部屋の間仕切りを少なくしています。
最後に、URさんの管理する住戸数は全国で「約70万戸」もあるんです。多くの団地で、私たちが考える住まいを展開していくことができれば、次の新しい暮らしのスタンダードを作れるのではないかと考えました。
「こわしすぎず、つくりこみすぎない」をコンセプトに、お住まいになる方が自由に考えて好きなように住むことができるよう、あえて余白を残しています。
- 松枝
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こちらが住戸をリノベーションしたお部屋の写真となります。
先ほどもお伝えしたとおり、間仕切りをできるだけ少なくしています。40・50年経過した古い柱や鴨居などの木部はきれいなあめ色に変化しているので、こういったものは積極的に残しています。
- 松枝
- MUJI×URの団地リノベーションは、2024年までに全国71団地までに広がり、現在リノベーション住戸は約1200戸以上となりました。先ほどもお話しましたが、大阪からスタートしたプロジェクトのため、住戸数は大阪が1番多くなっています。
- 松枝
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また、団地のお部屋だけではなく、共用部もリノベーションをして行こうと、2022年から「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」という取り組みをスタートしています。一例を示しますと、大阪府枚方市にある中宮第3団地には、昔プールとして使っていた「プール跡地」があります。このプール跡地を、コミュニティスペースとして使用できないか、住人の方などにお話を伺いながら実証実験を行なっています。
また、イベントでは、無印良品の出張販売も行い、人気のアイテムや商品を販売しています。その際、無印良品 グラフロント大阪のスタッフが協力をしてくれています。まさに団地の中で「まちづくり」のような取り組みを一緒に進めています。
そんな中、今回トークイベントを行っているこのうめきた・グランフロント大阪で、無印良品のお店が営業していますが、実はこちらでも、冒頭でご紹介したモデルルームがあるなど、URさんとの取り組みがあります。
MUJI×URモデルルームがここに設置されたのは、昨年の9月にリニューアルオープンをしたことがきっかけでした。そこで、無印良品 グランフロント大阪のリニューアル内容やコンセプトなどについて、坂本店長からご紹介をお願いしたいと思います。