MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
6/2 MUJI×UR トークセッション 「モデルルームから考える団地の暮らしと収納」

※このレポートは、2024年6月2日(日)に無印良品 グランフロント大阪で行われたトークイベントの模様を採録しています。

part5:MUJI×URモデルルームとインテリア
松本
僕は住戸の設計を行っていて、荻野さんも建築をやられています。白水さんはインテリアのプロとして、グランフロント大阪のMUJI×URのモデルルームをご紹介したいと思います。
松本
そもそもの経緯ですが、2023年9月8日に無印良品 グランフロント大阪がリニューアルするタイミングでMUJI×URのモデルルームが店舗内に完成しました。
白水
頷いてくださっている方もいらっしゃいますね。
ありがとうございます。
松本
もともと、無印良品は4階フロアだけの展開だったんですか?
白水
そうなんです。
リニューアル前は、このフロアだけで10年間営業していたのですが、3階と2階まで売り場が拡大しました。
松本
店舗の広さは日本一なんですか?
白水
日本一ではないのですが、関西最大級の広さです!
松本
4階が「暮らし」に特化したフロアになることが決まり、モデルルームを展示する企画が立ち上がりました。
松本
僕が所属しているMUJI HOUSEは、無印良品を展開する良品計画の子会社で、住空間の事業を行っています。
先ほど紹介しました、MUJI×URの団地のリノベーション以外にも、「無印良品のリノベーション」ではフルスケルトンからマンションのリノベーションを行っており、戸建ての住戸である「無印良品の家」も20年以上行っています。
それらを一同に集めた住空間に特化したフロアを作ろうとなり、こちらのフロアへの展示が決まりました。

無印良品 グランフロント大阪に来れば、「MUJI×UR」「無印良品のリノベーション」「無印良品の家」の3つの展示が全てを見ることができる、日本で唯一の店舗となっています。

店舗内という限られたスペースとなるため、どのプランでモデルルームを作るのか、いろいろと検討し、現在展示されている43.33m²の間取りになりました。
荻野さんからみてモデルルームはどうですか?
萩野
モデルルームですが、実在しているMUJI×URの住戸をかなり忠実に再現しています。
元の間取りはキッチンがある場所にふすまが立っているので、ちょっと窮屈に感じてしまいます。
荻野
例えばこちらの間取りにダイニングテーブルを配置したり、冷蔵庫を置いてしまうと収納スペースをつくることが厳しくなります。
似たような間取りで、全体の面積が50㎡ぐらいのお部屋が沢山あり、少し大きくてキッチンのスペースが広い間取りのお部屋なので使い勝手がよく、モデルルームで再現したサイズのお部屋は積極的に選択していただけないのが現状です。そういったお部屋が関西の中でもいろいろな団地にあり、URとしても先ほど紹介させていただいた「居間心」のような企画を考えたりしています。

モデルルームで採用されたMUJI×URのプランは、神戸の有馬温泉に近いところにある「鈴蘭台第1」という団地で展開しています。
松本
和室に関してお話しさせていただくと、3Kの間取りなのでお部屋は3つあるのですが、3つともに和室でした。それを和室のまま生かして残しています。先ほどお話しさせていただきました、URさんと共同開発をした「麻畳」を導入しています。どこのお部屋でも床座や洋室のようにテーブル・椅子やベッドを置く生活のどちらも対応できるようになっています。
荻野
団地の住戸の設えとしてはUR側からみてもかなり再現度が高いと思っています。URの職員も見学に来ています。
松本
ありがとうございます。
モデルルームで使用している部材は、取り壊しが決まった大阪の団地から部材を全部移しました。
松本
資料はその団地で現地調査している様子です。
敷居・鴨居や柱など状態がよく、使用できそうなものを探しました。
玄関やお風呂場のドア、トイレの建具、玄関の表札なども移設しました。

お子さんの成長に合わせて、柱に線を引いたりしたことがあるかと思うのですが、それがきれいに残っていたものがあったので使用しました。
モデルルームを見学される際に、そういったものもぜひ探してみてください。

モデルルームを実際に見られたことがある方はいらっしゃいますか?
ありがとうございます。たくさんいらっしゃいますね。

モデルルームがどのようにできているのかを知りたくて、このトークイベントに来ていただいた方もいらっしゃるかと思うので、作られていく工程を撮影した動画があるのでご紹介したいと思います。
松本
団地から部材を取り外すのは大工さんに依頼し、とても丁寧に対応をしていただきました。
全て異なる間取りのお部屋から部材を用意してモデルルームを設計しているので、実際に使用している数の倍の数の部材を用意して、その中から選定して作っています。調整などすごく大変でした。
グランフロント大阪のように、色々なお店が入っている複合施設は営業を終えた深夜にしか工事ができないため、22時から日が明けるくらいの時間帯まで工事をしていました。
洗面所で見ることができますが、こういった縦管も現地で調達しました。
荻野
畳の横に少しだけあるフローリングのような板張りのスペースが団地の和室のお部屋によくあります。動画ではグリーンを置いていましたが、重さのある家具などを置いていただくとちょうど良い場所になります。
松本
ありがとうございます。
MUJI×URのwebサイトがあり、その中にグランフロント大阪のモデルルームの紹介もありますし、MUJI×URの空室情報も確認することができます。 先ほどもお伝えしましたが、MUJI×URの住戸は全国で約1,200戸展開をしているのですが、大体空きが常に20戸ぐらいしかなく、「住めないじゃないか」との声をいただくことが多いです。
荻野
MUJI×URは人気があるので、僕らも新しくできた住戸を見に行こうとしても機会を逃してしまうことが多いですね。
松本
空室情報は都道府県ごとに検索が可能です。関西は、大阪・京都・奈良・兵庫で展開していますので、気になる方は探してみてください。
荻野
先ほど紹介させてもらったリバーサイドしろきたには、MUJI×URの第1号プランがあります。
松本
ご紹介ありがとうございます。
MUJI×URは西日本からスタートし、モデルルームも、関西・大阪で初めてできました。

では、白水さんからはモデルルームのインテリアについての紹介をお願いします。
白水
モデルルームのインテリアに入る前に、先ほどお2人が団地のお部屋の話をされていましたが、1年間ブログを掲載していた際に、団地の居心地の良さをとても実感しました。
何が良かったのか、ベスト3をまとめてきたので、そちらをご紹介したいなと思っています。 第1位は、荻野さんからもお話があった、「日当たりと風通しが抜群に良い」ということです。
白水
新築のマンションや賃貸の物件などにお住まいのお客さまから、色々なインテリアのご相談を受けています。
1年間、団地のお部屋のインテリアコーディネートなどをいろいろやっていた時に、光と風の通り方が 他の住戸とは全く違っていました。
光がずっと部屋の奥まで入っていくというのは、住まいとしてすごく贅沢だなと思いました。
ブログの中でも団地は環境が抜群に良いということを紹介しているのですが、インテリアや内装ではない、「環境の良さ」というのは、住み心地にとても影響することを実感していました。

第2位は「古いけど広い」です。
荻野さんお話しにもありました、43㎡ぐらいのお部屋を借りて1人で住むとなった場合、例えば大阪市内のマンションを借りようと思ったら、すごく家賃が高かったり、暗くて水まわりが古かったりすることがあると思います。団地ブログをやっていたスタッフも、大阪市内の真ん中にある1Kのマンションに住んでいました。
洋服がすごく好きな子なのですが、家の周辺に商店街がいっぱいあって、梅田に近いので都会的で、周辺環境は便利でとても良かったのですが、毎日帰ってきた際の住まいの居心地の悪さをずっと感じていました。
物が多かったり、買ってきたストックをしまう場所がなかったりと、なんとなく住まいに対してモヤモヤを抱えていた時に、このブログのお話しがあり、ぜひ住みたいと言ってくれました。

インテリアの相談会をする時は、「どんなことがしたいか」という話をざっくばらんに伺うのですが、スタッフにも、こんな広い部屋にせっかく住むのだから何がしたいのか話をきいてみたところ、1番最初に出たのは洋服をとにかくたくさんしまいたいということでした。
白水
こちらの間取りのお部屋に住んだのですが、4.5畳の和室に畳のままユニットシェルフを組み、ウォークインクローゼットにしました。
実際に暮らしてみると、とても使いやすく、ストレスなく着替えもここのお部屋でしていると言っていました。
古いけど広いというのはとても贅沢だなと思います。
白水
資料はモデルルームの中になりますが、ふすまを自分で取り外したり、取り付けたりすることができるマンションはあまりないと思います。ふすまのあり・なしで部屋の空間の広さというのは、とても広がりが出るなと思っています。

第3位は、これは私ならではの話となりますが、無印良品の収納家具とか収納用品は日本の家屋のサイズに実は合わせて作られています。
団地は日本家屋のサイズで作られているので、どんな商品でもビシッと合います。
白水
1間が182cm。そこに開口部は182cmの半分のサイズの扉1枚のサイズが半間と呼ばれる91cmとなのですが、それよりもちょっと小さい86cmというサイズをモジュールで決めてユニットシェルフを作っています。
どこに入れても収まるのでとても気持ちいいですよね。住まいを作る時、「収納のサイズがもうちょっとこうだったらいいのに」みたいな話は割とあると思います。
松本
僕も無印の人間なので、主要な家具のモジュールが頭に入っているので、どの家具を入れたらここにぴったりはまるかわかります。本当に設計がしやすいです。
白水
そうなんですね。
荻野
URでもモデルルームを作っているのですが、MUJI×URのモデルルームで使用していた家具を使用することもあり、非常に相性がいいなと思っています。
白水
とっても相性がいいです。 家具だけでなくて、収納用品も長手が37cm、横が26cmとモジュールが決まっています。
白水
ユニットシェルフの内寸も収納用品と同じモジュールとなっているため、先ほど紹介しましたユニットシェルフにバシッと合います。
すっきり収まるので、お客様にも気持ちいいと言わることが多いです。

こちらは先ほどお話しさせていただきました、引っ越しサポートブックを制作した際にプランニングしたものになります。
白水
天袋もしっかり収納をすることができました。 モデルルームにもありますが、右側のユニットシェルフのサイズ感や椅子の下にある収納ケースだったり、元々持っていたものを組み替えたので特に新しく買い足したわけではないのですけれど、とてもビシッと美しく揃っています。
松本
他で販売しているスチールラックは180㎝などが多いので、押入に入らないんですよね。それに対して無印良品のユニットシェルフは175cmなので押入に入るわけです。
白水
そうですね。
荻野
スチールラック入れるとしても、小さいサイズのものを入れないといけないので、中途半端な高さになってしまうんですよね。
白水
押入れとの相性も抜群で、組み替えもできるのでおすすめです。

ここからはモデルルームの中の収納やインテリアについても少しご紹介させていただきます。
先ほど松本さんの話でもありましたが、ふすまを外して部屋の延長として使っているプランがモデルルームにあり、天袋に収納用品がきれいにそろって入っています。
白水
天袋の使い方についてですが、普段よく使っているものを天袋に入れて扉を閉めてしまうと、ずっと扉を開くことがないままになり、天袋に何が入っていたかが分からなくなってしまうことがあるのではないかと思います。
白水
モデルルームの天袋には扉がないので、無印良品の商品の頑丈ボックスという商品に分けて収納をしました。
使用頻度は低いけれど捨てられない季節のものを、普段使用するものに紛らせてしまうと使い勝手が悪くなってしまうので、モデルルームのように頻度の低いものを天袋に収納してしまえば、普段の生活の収納がとても使いやすくなるので、天袋はすごく活用できるなと思っています。
それにこの収納用品がぴったりですね。
松本
ぴったり収納されていますね。天袋は押入の上にあって結構高いところにあるので、踏み台があると便利ですよね。
収納として使用している頑丈ボックスそのものが耐荷重100㎏まであるので、その上に乗って使えるのもいいですね。
白水
左側は軽いものを入れておくか、右の写真みたいに普段はテーブルとして使用して、天袋から物を取り出すときは上に乗って使うことができるので便利です。
荻野
我々も企画住戸を考えるとき、天袋をどうやって使ってもらうのかとても悩ましいところなんです。先ほどの資料で見せていただいた天袋の使い方は、非常に上手に使っていただいているので、こういう風に使えばいいんだと私も勉強になりました。
白水
ぜひ!お使いいただきたいです。

押入の奥行は、お部屋やご自宅によって異なるのですが、最近のマンションはクローゼットの奥行きがだいたい60㎝ぐらいで、結構色々入ります。
団地の押入れは奥行が90cmくらいあるので、「たくさん収納をしたいけれどうまく入らない」というような相談をとても受けます。
白水
その場合は資料のように、前後収納をおすすめしています。前方にはお洋服をかけて、後方には先ほど紹介しました、37・26というモジュールの26cmの奥行きの薄い方のものを後ろに入れてみます。本棚にしてみたり、シーズンオフの洋服などを入れることができます。こちらもモデルルームの押入れで展開をしていますので、よろしかったら見てみてください。
荻野
押入れを改修する際にハンガーパイプを設置したりしますが、どこにつけようかと悩むポイントです。
白水
ハンガーパイプをちょっと手前につけていただけると、後ろのスペースが使えます。 今住んでいる家が、すごく古い1戸建ての木造住宅なので押入れがあるのですが、私はその後ろにビスを打って、帽子をかけたり、ベルトをかけたりしています。
荻野
なるほど。
白水
はい、そういったことに使うことができます。 あと、団地といえば鴨居です。 最近の住宅にはあまりないのですが、引っかける収納にはまっている時期があり、いろいろなところに引っかけていました。鴨居はもちろんインテリアとしてグリーンを引っかけるだけでとても華やかな印象になります。
白水
すごい生活感があるお話しになってしまうのですが、お洗濯の時に部屋の中でカーテンレールにかけて、洗濯物を干した経験がある方が多いかなと思います。モデルルームはちょうど洗濯機の横に鴨居があるので、鴨居にハンガーをかけて洗濯物を干したりしやすそうだなと思っています。

あとはトイレの中の縦管です。
あまり普通の家ではないのですが、こういう縦管になんとなく色々引っかけたくなってしまうんです。資料ではトイレットペーパーを引っかけてみました。
引っかける収納は団地ではとても有効的に使えますね。
松本
引っかけるところがそんなにあったんですね。
白水
すごいありますね!
荻野
昔、URが考えていた企画住宅は、中鴨居が邪魔なので取ってしまっていました。最近は引っ掛けるところを増やしたいなどご意見をいただくことがあるので、ポジティブな理由であえて鴨居を残す形で設計をしていたりします。
松本
部屋干しをするときに中鴨居は本当に便利ですよね。 天気が不安定な季節など、部屋の中で広々と干すことができるのがいいですよね。
荻野
そう思います。
白水
カーテンレールにかけると、なんとなくこの半分ぐらいが窓にくっついてしまって、そこだけ乾いていなかったりするので。
荻野
賃貸住宅の管理者としては、できればカーテンレールよりは鴨居にかけてほしいですね。
白水
あと、さっきのサイズのモジュールの話で言うと、最近窓の種類がたくさんあり、オーダーカーテンをする方が多いのですが、団地は既成カーテンで大丈夫です。
松本
モデルルームを作る時もカーテンを入れています。カーテンをオーダーすると大体2~3週間ぐらいかかってしまうのですが、団地の窓のサイズは標準なので、店舗で売っているカーテンをそのまま使うことができます。モデルルームの撮影が翌日に迫っている時もとりあえず店舗に買いに行ったら売っているので安心します。
白水
先ほども紹介しましたが、板畳と呼ばれるところを縁側にしてみました。
モデルルームに人気商品の体にフィットするソファという商品が置いてあるのですが、ちょうどそれが板畳の横にあり、テーブルと本も近くにあるので、なんとなくそこでゴロゴロしながら寛げる空間になっています。
松本
板畳がある窓の高さは本当に床座に最適の高さなんです。
荻野
そうですね。
昭和40年代は畳の上に座って過ごすのが一般的だったので、座った時に心地いい高さになるようにと設計されています。
白水
あとご紹介したかったのが、団地の木部はビスを打つことが可能です。
荻野
できれば長押をうまく使っていただけるとうれしいです。
白水
賃貸住宅に住まわれている方が相談に来られると、「家の中にかける収納が欲しいけれど賃貸なので出来ない」と注意して暮らしているのを感じます。
無印良品に壁につけられる家具という商品があるのですが、壁にピンを刺して固定するものなのですが、賃貸マンションだとちょっと勇気が入りますよね。
ただ、団地では木部にビスを打っても良いとのことでしたので、モデルルームのいろんなところにビスを打ってみました。
白水
左上の写真ですが、以前住んでいた方が穴を開けたような穴があったので、そこにちょっとかけてみました。 冷蔵庫横の柱にフックをつけて使いやすくなるようにも工夫してみました。
松本
一般的な賃貸のアパートやマンション・戸建てだと柱が表に出ていないことの方が多いですよね?
荻野
そうですね。
例えば持ち家の方でも、今の住宅って壁がクロスできれいに仕上がっているので、下地を探して、どこかに棚をつけたいと思ったときに柱を見つけるのってちょっとテクニックが必要になります。
団地のお部屋のように、木部がはっきり見えていると、どこにビスを打っていいのかが一目でわかるので、そういったところはいいところではないかなと思います。
白水
最後となりますが、最近ベッドでお休みになられる方がほとんどでしょうか?
先ほど麻畳の話がありましたが、モデルルームの4.5畳の和室は、寝室としてベッドを置いています。
白水
こちらのお部屋を寝室以外の使い方もしたい方がいた場合、昔は敷布団で寝ていたのだろうなと思い、敷ふとんを敷いてみたら右の写真となりました。
白水
敷ふとんの場合、夜寝るときにおふとんを敷いて、朝目が覚めたらおふとんをたたんで押入れにしまうと思います。
先ほどのクローゼットとして使用していた押入れが、左の写真のように収まりました。
白水
この場合、4.5畳をそのままお部屋として使うことができます。
お部屋の使用例として、左側の空気でできたソファという商品がとっても軽くて持ち運びしやすいので、押入れの中に入るかと思い、試してみたところぴったり収まりました。
こんな風に、リビングと寝室のどちらの用途でも使えるというのは、団地・麻畳の良さが見えるのかなと思っています。
松本
本来団地のあるべき姿はこれだったのですかね?
荻野
そうですね。
椅子というか、座卓を使用されている方が多かったのではないかと思います。
松本
モデルルームと同じ間取りに家族5人が住むと考えたら、家族がくつろいで過ごすところや勉強するところが、夜になると寝るところに変わる。
押入れを上手く使いながら、お部屋の中が変化していったんでしょうね。
荻野
ベッドのように居場所が決まってしまう家具は家族5人で住むとなると使いにくいですし、一般的にはおふとんで寝ることが主流だったとは思いますので、これはある意味、本来の団地のあるべき使い方なのかなと思いました。
松本
MUJI×URでも、和室だけれど洋室として使える暮らしを提案していたのですが、1周回って、こういった使い方も分かりやすい気がしました。
白水
そう思います。押入れの中にきれいに収納することができました。
モデルルームのその他の収納も色々作り込んでいるので 見ていただきたいなと思います。
松本
では最後となりますが、このグランフロント大阪のモデルルームを使い、今後こんな風にできたらいいなと思うアイデアを3人で話をして、3つにまとめてみました。

1つ目が、モデルルームができてもうすぐ1年となりますが、常に進化しているモデルルームがいいなと思っています。
今、インテリアのコーディネートを白水さんチームにお願いをしていますが、例えば建築家や空間デザイナーの方であったり、はたまた全然、空間に関係のないカメラマンやイラストレーターの方など、今とは異なる視点を持つ方が考えるインテリアに入れ替えて、例えば3ヶ月ごとに展示してみるなどしても面白いかと思っています。
白水
面白いですね。
松本
2つ目は宿泊体験です。
グランフロント大阪のモデルルームに宿泊するのは警備の問題などでかなり難しいかもしれないですが、ショートステイでしたらできるかもしれません。
荻野
モデルルームを見るだけでなく、少しの時間でも過ごしてもらうと、団地の使い方を体験してもらえるかなと思っています。
松本
いいですよね。
実際テーブルも用意しているので、食事してもらったり、寝てもらったりとかできそうですよね。

最後の3つ目はライブ配信です。
白水
先ほど松本さんからモデルルームができるまでの動画の紹介がありましたが、インテリアを変更している様子を配信しても良いかと思いました。
荻野
模様替えがどれぐらい大変なのか動画見て知っていただくのもいいと思います。動画はとても伝わりやすいかなと思います。
松本
SNSなどでもライブ配信ができますし、動画配信などをすることでしっかり見て頂く、活動を知っていただくことは今後大事なことかなと思っています。

そろそろ終了の時間となってしまったため、今回のトークイベントはこちらで終了とさせていただきます。本日はご清聴いただき、ありがとうございました。
トークイベント終了後には、MUJI×URのモデルルーム見学会を実施しました。
イベントに参加された皆さまにご参加いただき、登壇したメンバーが解説を行いました。

お集まりいただいた皆さま、ありがとうございました。
今後のMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの取り組みにご期待ください。