スノーシューで散歩
2009/03/19 [スタッフの「外あそび」]
こんにちは、南乗鞍キャンプ場の田中です。
巷ではもう桜の開花予想が話題になっているようですね。
ここ高根では、暖冬だとは言えまだまだ日が落ちると氷点下に下がるので、桜の気配はありません。
先日、久しぶりにまとまった量の雪が降ったので、散歩がてらスノーシューを履いて近くの滝を見に行ってきました。
ご存知の通り、高根地域は雪深い山村ですので、冬季の間は除雪せずに閉鎖しまう道路が結構な数あります。
今回はそんな冬季閉鎖道路を歩きます。
前日の吹雪から一転、本日は快晴です。
もちろん道は完全に雪の下に埋まってしまっていますが、道一本分の視界が開けているので、迷うことはありません。
カンバやコメツガの樹林帯の中、表面がクラストした雪の上をザフッ!ザフッ!とリズムよく歩いて行きます。
やはり誰も足跡をつけていない雪のうえを分け入っていくのは快感です。
樹上の融けた雪がポタリポタリと落ちてくる音以外はせず、すごく静かです。
歩いている途中に、たまにカーブミラーなんかが出てくると、道路であることを思い出します。
歩くこと1時間弱。道路を外れて、滝へと降りていきます。
この滝、夏は観光スポットとして紹介されているようなところなので、ちょっとナメていたんですが、ここから滝までの500m足らずの道のりがなかなか手ごわいものでした。
吹き溜まりの腰までのラッセルと、両手両足を使わなければならない急傾斜の連続です。
さすが高根の冬!
お散歩感覚でノホホンと来てしまった軽装のワタクシ、スノーシューよりもピッケルとアイゼン持ってくればよかったな・・・と、ちょっと後悔です。
とは言え、ここまで来て滝を見ずに引き返すわけにもいきません。お散歩モードから冬山登山モードに気持ちを切り替えます。
写真ではお伝えしにくいんですが、ほぼ垂直の雪の斜面を滑落しないようにしながら横切って行きます。
ルートファインディングと急斜面に苦労しつつも滝が近づいてくるのが実感できます。姿はまだ見えませんが、滝の轟音が大きくなってくるのでわかります。
そして・・・
落差43m。胡桃大滝です。
幽玄な景色です。
御嶽山は滝の山、と言われるほど滝の数が多いんです。
まだ発見されていない滝もたくさんあるらしく、もしかしたらこんな景色がまだまだあるかもしれませんね。
心が洗われるのと同時に、「これ、登れるかな・・・」とも思ってしまうワタクシでした。
ではまた!
南乗鞍キャンプ場 田中