冬の御嶽山を散歩
2010/02/26 [スタッフの「外あそび」]
みなさんこんにちは。田中です。
散歩がてら御嶽山に登ってきましたので、ちょっとご紹介。
夏にキャンプ場をベースにして、御嶽に登られる方も多いと思いますが、夏とは違う冬山ならではの景色をご覧下さい〜。
私の住んでいる日和田から御嶽を見ると、富士山そっくりに見えることから、地元では「日和田富士」と呼ばれたりもします。
今日は御嶽山の北斜面にあるスキー場チャオからアクセスします。
いつも通ってるスキー場ですが、今日は山へ登るためにゴンドラに乗ります。
散歩といえども、今日は時間短縮のために一般登山道を通らず、ゴンドラ駅から頂上まで直登する予定。
一般登山道を通らないし、頂上付近はカリカリに凍っていると予想されるので、念のため登攀にも対応できるようにダブルアックス(ピッケル2本)。
スノーシューやクランポン(アイゼン)をザックにくくりつけ、手にはアックス。そんな姿をみてスキー場のローカル達やスタッフ達から、
「あれ?今日は滑らないの?」
と声をかけられます。
「うん、ちょっと散歩がてら上まで〜」
スキー場で山の格好しているととっても目立ちます。。。
チャオのゴンドラ山頂駅から見る乗鞍岳です。
ゴンドラ山頂駅からはスノーシューをつけて、樹林帯を登っていきます。
さすがにまだこの時期は、バックカントリースキーヤーやボーダーは入っていません。
スノーシューをつけていても、場所によっては膝上ラッセルの部分も。
ウサギの足跡を追うナニガシかの猛禽類でしょうか・・・
およそ2,500m付近で樹林帯を抜けます。
一気に明るくなり、ここからはハイマツと岩と雪の世界です。
ここでスノーシューをクランポンに付け替えます。
傾斜もだんだん急になります。
御嶽山は独立峰のため、強風が吹きつけます。
しかも今日は午後過ぎから天気が下降ぎみあって、稜線上は見るからにかなりの風が吹いてそう。
なるべく最後の最後まで粘ってから稜線に出ることにして、雪崩に注意を払いながら沢沿いを登っていきます。
頂上付近が見えてきたのでここらで岩を乗り越えて稜線に出てみます。
すると案の定、かなりの強風。風速20m以上あるものと思われます。
テカテカの稜線。寒気と強風に磨かれてやっぱりカリカリに凍っています。
稜線に出たので斜度はないものの、強風に煽られての滑落に気をつけながら、向こうに見えている頂上を目指します。
ほどなく到着〜。
御嶽山で一番北側のピーク、継子岳からみる御嶽の主峰、剣ヶ峰(3,067m)です。
(※クリックすると拡大します)
霊山だけあって、冬も荘厳な景色を見せてくれますよね。
手前の窪地が四の池です。夏はお花畑がキレイです。
天候は、午後いっぱいは持ちそうな気配で、360℃の大パノラマ。
東を向けば、南アルプスから富士山、中央アルプス、八ヶ岳が連なり、北を向けば北アルプスが劔岳まで見渡せ、西を向けば白山と、今日は全部見えます。
わが町、高根を俯瞰してみます。
(※クリックすると拡大します)
手前にはスキー場のチャオがあり、奥に見える山が乗鞍や北アルプスの山々です。
このショットで高根全域をほぼ網羅できているのですが、まるで人の住んでいる気配というものがありません。
ホントに山の中に我々は住んでいるんだなぁ、というのを実感できる光景です。
主峰、剣ヶ峰まで足を伸ばそうかと思ったんですが、強風の中を突っ込んでいくとお散歩モードじゃなくなるし、早めに降りて午後はスキー場で遊んでようと思ったので、今日はここで終了。
しかも風が強くてのんびり昼食をたべてるどころではなかったので、そそくさと降りることに。
まあ、剣ヶ峰周辺は、もう一月もすればボードを担いでまた来ることになるでしょう、きっと。
登り2時間弱、下り30分。
お散歩としてはなかなか充実したものになりました。