標高1,600mでのお月見
2007/09/26 [キャンプ場近況報告]
皆様、こんにちは。
南乗鞍インストラクターの播摩です。
昨日は、旧暦の8月15日。「中秋の名月」。
みなさんは、どんなお月見を楽しまれましたか?
恥ずかしながら、ワタクシ、2007年9月25日という日が
「十五夜」だということを忘れていました。
それでも、ラッキーなことに枝豆を通じて、かろうじて
お月見を楽しむことができました。
その幸運な出来事は、昨日の夕方に起こりました。
とうもろこし収穫体験でお世話になった中村はるさん宅
を訪ねると、玄関先に収穫したての枝豆が山となって
おいてあったのです。
「この枝豆、おいしそうですねー」
と、中村さんにお聞きしました。
すると、
「今日は、十五夜やで、お月さんと神様と仏様にかざるんや」。
「枝豆をですか?」
「月にはうさぎさんがおるでなー」
なるほど!!ここ、高山市高根町日和田地区(旧高根村)は
冷涼で厳しい自然環境です。だから、団子ではなくうさぎ
さんが食べる大豆をお供えするんですね。
お月見に枝豆?!あまりに驚かされたので、どこから運ばれた
風習なのか知りたくなりました。
以前から、文化交流が盛んだった隣町/長野県木曽郡木曽町
開田高原(旧開田村)にルーツがあるかと思い、開田考古博物館
の方に、お電話で伺いました。
お話によると、開田高原では、枝付き枝豆を12本(うるう年は13本)
と大根2本をお月さんにお供えし、健康に過ごせることを願うとの
ことでした。
話しはもどって、中村さんがお土産にとお月見用の枝豆(大豆)を
刈り取ってくださいました。
・私のために畑から枝豆を収穫してくれる中村さん。
カメラを持っていなかったので、携帯電話で撮影しました。
私も枝豆をお供えしようと決意を固め、早速、キャンプ場に
戻りました。
・子ノ原高原に持ち帰った枝豆。完熟すると大豆と呼ばれるんですよ。
恐ろしいほど、冷え込んでいるキャンプ場。
空気も景色も秋に様変わりしていました。
・9月25日午後5時20分頃の御岳山。
寒気が流入し、6.5℃まで下がりました。
そして、美しすぎる景色が再来!!
不気味にも感じました。
・幻想的な日没寸前の西の空と太陽。25日午後5時30分頃。
雑務をこなし、時計を見ると夜8時すぎ。
枝豆を茹でようと準備をしようかと思うや否や外を見ると!!
あれ!?日没寸前に見えたお月様が消えてしまいました。
さっきまで丸見えだったのに!!
まごまごしているうちに、モヤが上がってきてしまったのです。
・日没直後の子ノ原の高原のお月さん。午後5時40分頃。
・クローズアップ!!
子ノ原高原でのお月見はあきらめて、枝豆を持って家に帰る
ことにしました。
案の定、下界は晴天。
頑張っておいしい枝豆を作るぞー!!
(お供えものに茹で方は関係ないと、家の者に言われました。
確かにそうです。)
自宅の物置から、チェアと懐かしの登山用ストーブ引っ張り出して、
中村はるさんからどっさりいただいた枝豆を茹でました。
・ブルブルブルブル・・・・・・・・・・・・。力強く吹き上げるガソリン
ストーブの音とともに、昔に登った山々のことを思い出しました。
暫し、お月さんを眺めて。拝んで。
・いつも門番をしてくれている鹿君たちとお月さんにお供え中。
ビールをプシュッ!!
みなさんと家族の健康を祈って乾杯!!