と、群れで、大群で、
押し寄せる。
そして、波打ち際は青白い光に包まれる。
そんな幻想的な景色に酔いしれながら、
美味しいホタルイカを食べる。
そんな夢のような状況は、夢で終わった。
こんにちはカンパーニャ嬬恋キャンプ場インストラクターの櫻井です。
ホタルイカのめっか富山は、雨・風・そして雪。。。
寒すぎる!!
嬬恋の人間が言うのだから間違いない!
四方(よかた)漁港。
大漁の情報を手に、向かった。
到着は11時。
港には網を持った人たちがいっぱい。
懐中電灯で海をのぞくと、
一匹のホタルイカが泳いでいた。
???あれ?
光っていない!!
そう、ホタルイカは泳いでるときは光らない。
身の危険を感じたときだけ光るのだ。
とっさに網を出すが間に合わず。
『まあ、来るだろう。』※1
投光器を水面に灯して、
高をくくって待つ。
ところが1時間待っても来ない。
業を煮やして、波打ち際を泳いでいないか探す。
居ない。
そしてここで、持ってきたヘッドライトが
全く役に立たないことが判明する。
色が白くて、水の表面しか照らさない。
水中が全く見えないのだ。
いつもは便利なLEDライト、今回は無意味だ。※2
また元の場所に戻って、ホタルイカを待つ。
待ち受けていたのは暴風雪。
耐えられない。
テントを立てて、避難。
そしてキムチ鍋。※3
ランタンの光と、鍋の温かさが身にしみる。
つらい環境で食べるご飯は美味しい。※4
満腹感と暖かさが幸せな気分にさせる。
こうなったらホタルイカはどうでもいい。
そして気がついたら朝。
ホタルイカでいっぱいになっているはずだった
バケツは空のままだ。
まあ、それもいい。
ホタルイカに嫌われる日だったんだろうから。
今回は色々と勉強した。
※1、滅多に来ない。
※2、どこにでも売っている懐中電灯がいい。
※3、ホタルイカを当てにせずに肉を買って良かった。
※4、本当に厳しい状況は美味しい。
とりあえず、電気屋で懐中電灯を買おう。
リベンジはそこからだ。
え?なぜまた行くのか?
「そこにホタルイカが居るからさ。」
なーんて、言いたいとこですが、
何せ網を買っちゃったもんで。
これが50cmの大きさで4mも伸びる物で。
捕るまではやめられない。
そうか、こうやって我が家の道具は増えるのか・・・。
乗鞍の櫻井さん。
今度はいっぱい捕まえようね〜。